垢抜けない外見と天使のような歌声のギャップで、ワン・ダイレクションの生みの親であるサイモン・コーウェルをはじめ、世界中の人々を魅了してきたスーザン・ボイル。2015年に、以前から医師に診断されていたアスペルガー症候群や精神的ストレスを理由に休養をとるものの、2016年にはアルバム『ア・ワンダフル・ワールド』をリリース。2017年には、近所の若者たちからいじめの標的にされているという悲しいニュースも流れた。しかしスーザンはそんないじめに屈することなく、久々に自分の原点とも言えるオーディション番組に出場者として帰ってきた。
スーザンが久々にテレビ出演したオーディション番組は、アメリカの人気番組『アメリカンズ・ゴット・タレント』。この番組は、約10年前シンガーとしてデビューするきっかけだった番組にも出演したサイモンが審査員を務めている。スーザンは同番組に出演するにあたり「サイモンにどれほど自分が成長したかを見せることに興奮している」とコメント。
ステージにあがるとサイモンや審査員、そして観客がスーザンだと気づき拍手喝采。そんなスーザンがステージ上で歌ったのは、ローリング・ストーンズの「ワイルド・ホース」。この楽曲はスーザンのファーストアルバムの1曲目に入っている楽曲で、約10年前にもサイモンの前で歌ったことのある楽曲。
Susan Boyle Earns Golden Buzzer With Iconic "Wild Horses" - America's Got Talent: The Champions
www.youtube.com久々にオーディション番組に出場したスーザンは、見事に「ワイルド・ホース」を歌い上げ、当時と変わらない「天使の歌声」で多くの人のハートをわし掴み。最後には審査員、観客、その場にいた全員がスタンディングオベーション。
久しぶりにスーザンの歌声を聞いたサイモンは「君より優れた出場者は思いつかないよ」と称賛。またスパイス・ガールズのメル・Bは「ここに座ってあなたの天使のような歌声を聞けるのはとても嬉しくて光栄だわ」とコメントし、「私はあなたにふさわしいものを与える女性になりたいわ」と、出場者を1発で合格させることができるゴールデンブザーを押した。
これにはスーザンも思わず涙しそうになり、ステージにあがってきたメルやサイモンとハグを交わし喜びを分かち合った。
ここ最近表舞台に姿を現していなかったスーザンが今回久々にテレビ番組に復活したことで、音楽界への復帰の声も高まっている。 （フロントロウ編集部）
