子役として出演したクリスマス映画『ホーム・アローン』でブレイクしたマコーレー・カルキンといえば、シンガーの故マイケル・ジャクソンと生前とても親しくしていたことで知られている。
2人の出会いはマコーレーが10歳、そしてマイケルが32歳の頃。1991年にマイケルのヒット曲「ブラック・オア・ホワイト」のショートフィルムに出演したマコーレーは、通称“ネヴァーランド”と呼ばれるマイケルの自宅にもたびたび招かれていた。
22歳差という年の差が議論の的となり、のちにマイケルが未成年者に対する性的暴行の疑いで訴えられた際には、マイケルがマコーレーに性的虐待をはたらいたのではないかという憶測も浮上。しかし、マコーレーはマイケルの裁判に証人として出廷し、「マイケルに性的いたずらをされたり、不適切な接触は一度もなかった」と証言して、マイケルの一連の容疑を晴らす事に貢献した。
現在でも疑問視されているマイケルとの関係について、これまにでも幾度かメディアで語ったことがあるマコーレーが、最近出演したポッドキャスト「Inside of you(インサイド・オブ・ユー)」のなかで、改めてマイケルとの友情について振り返った。
父親からの精神的・肉体的虐待や両親の離婚、マコーレーが稼いだギャラを巡る両親間の醜い争いなど、過酷な幼少期を過ごしたことで知られるマコーレー。そんな彼にとってマイケルは大きな心の支えだったという。
「当時、僕の周りではいろんなことが起こっていた。重大なことが目まぐるしいスピードでね。そんな僕の状況にマイケルは共感したんだと思う」
そう語ったマコーレーは、誰がなんと言おうと、マイケルは彼の親友だったと念押しした。
「(マイケルと僕との友情を)奇妙だとか何だとかっていう言葉で片づけるのは簡単なのはわかってる。でも、そうじゃない。だって、ちゃんと僕らなりの理屈があったから」
「僕らは確かに友だちだった。彼との友情が世間から疑問視されるのは、彼が世界一有名な人物だったからなんだ。
僕にはほかに友だちがいなかった。当時通っていカトリック系の学校の生徒たちは、誰も僕の気持ちなんて理解してくれなかった。でもマイケルには、僕と同じ道を辿った経験があったんだ。だから、彼は僕がひとりぼっちにならないようにそばにいてくれたんだよ」
マコーレーは、マイケルが自身を気に入っていた理由について、マコーレーが地位や名声に全く興味が無く、マイケルにまるで“普通の人”のように接していたからなのではないかと話している。
周囲の人にイタズラを仕掛けるなど、ごく普通の子供同士がするような遊びをして楽しんでいたというマイケルとマコーレー。
マコーレーは、マイケルの人間性について、こんな風にも話した。
「彼は超サイコーな人だったよ。面白くて、優しくて。みんな彼がどれだけ面白い人だったかを知らないよね。声を自在に変える才能を利用して、よくイタズラ電話をかけたりしてたな。彼は本当に愉快な人だった。魅力的でひょうきんな人だったよ」
マイケルの忘れ形見である3人の子供たち、長男のプリンス・ジャクソンと長女のパリス・ジャクソン、そして次男の“ブランケット”ことプリンス・マイケル・ジャクソン2世のゴッドファーザー(後見人)でもあるマコーレー。
マイケル亡き今、とくにパリスはマコーレーのことをまるで実の父親かのように慕っており、マコーレーとの仲睦まじい姿をたびたびSNSなどで公開している。(フロントロウ編集部)
マコーレーにペティギュアを塗ってあげるパリス。