「グラミー賞」と言えば、音楽界の最優秀アーティストや作品を決める授賞式だと誰もが分かる。今やひとつの単語と化した「グラミー(grammy)」だが、もともとは英語に存在する単語ではない。では一体、グラミー賞はなぜグラミー賞と呼ばれるようになったのか?その答えは、つねに私たちの目の前にあった。(フロントロウ編集部)

グラミー賞の名前の由来

 2019年で61回目を迎えるグラミー賞は、映画界のアカデミー賞や、テレビ界のエミー賞と並ぶ賞として作られ、60年が過ぎた今でも業界の最高峰と言われている。

 グラミー賞受賞アーティストと言えば一流であることが分かるほど「グラミー」という言葉には重い意味があるが、では、グラミー賞の名前の由来は何なのか?

画像: グラミー賞の名前の由来

 じつは「グラミー(grammy)」とは、授賞式で受賞者に与えられるトロフィーである「グラモフォン/蓄音機(gramophone)」の略称。実際にグラミー賞は誕生当初の1959年には「グラモフォン・アワード(Gramophone Award)」と呼ばれており、時間の経過と共にあだ名のような感覚で「グラミー」と改名されたのだ。

エジソンの名前がつけられるはずだった

画像: トーマス・エジソン

トーマス・エジソン

 さらにグラミー賞には、当初、別の名前の候補もあった。

 それが「エディー(Eddie)賞」。これは発明家であるトーマス・エジソン(※英読みはエディソン)の略称で、彼が蓄音機を発明したことに由来する。

 1957年の新聞The DeseretNewsでは、「小像(トロフィー)をデザインしてもらっていて、委員会が名前も考えているところです」というグラミー賞を作ったナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンスの共同創設者ポール・ウェストンのコメントが掲載されており、エディーという名前が候補に挙がっていることも記されている。

 結果的に委員会はグラモフォン・アワードという名前を選び、前出の通り、これがのちにグラミー賞という名前に変わった。

 今年で第61回目を迎えるグラミー賞授賞式は、日本時間の2月11日に開催される。(フロントロウ編集部)

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