髪型を変えるとき、フェイスラインに合わせて似合うヘアスタイルを考えたり提案されたことがある人は多いのでは? 例えば丸顔なら顔の横幅を強調しないように前髪は作らずサイドの髪はストレート、面長なら前髪を作り、ベース型ならエラ張り部分に髪がかかるように。そうすることで髪でフェイスラインを整えることができてバランスが良くなると、取り入れられてきた。
その方法は間違っていないけれど、それだけでヘアスタイルを決めるのはちょっと古いという。
フェイスライン以外に見るべきもの
ドラマ『バットウーマン』の女優のルビー・ローズや映画『トリプルX/再起動』の女優のニーナ・ドブレフらセレブを担当するヘアスタイリストのリアーナ・カプリは「フェイスラインは要素のひとつでしかないから、そこを見て決めるのはちょっと時代遅れ」と米メディアinstyleにコメント。
カプリは、フェイスラインのほかに鼻、頬骨、唇、あごなど顔の要素すべてがヘアスタイルを決める上で重要だという。「もちろんあごも特徴的な顔の形を作るけれど、鼻や目、眉毛の密度も考慮に入れて。そうすることで、ベストな結果が出せるわよ」とアドバイス。
ジーンズを買うときと同じように考えるとわかりやすいという。自分とほかに2人の友達、全員が同じサイズのジーンズだったとしても、脚が長いからそのサイズを選んでいる人、ヒップが大きいから選んでいる人で、同じサイズのジーンズでも雰囲気が変わる。髪も同じで、自分の顔にはどんな要素があるのかを含めて考えると、理想的な自分のヘアスタイルに近づけるという。
迷ったときはコレ!
自分の顔の要素を見ても判断が難しいし、自分のフェイスラインに似合うのはこのヘアスタイル、という考えも染みついていて、美容院でも以前と似たような提案をされて迷ってしまったら…。そんなときは、自分の顔のどこが好きかを考えたら良いそう。
カプリの場合、セレブやクライアントが顔のどの部分を気に入っているのかを考えて、そこの部分にすべての焦点が合うようにカットをし、強調させるヘアスタイリングをするという。「女優のゴールディ・ホーンの場合は青い瞳が素敵だから、前髪で、瞳をより印象づけるのよ」。
ネガティブな部分を隠す、カバーするという視点ではなく、ポジティブな部分に焦点をあてたヘアスタイルの考え方は、気持ちもポジティブになりそう! 次のヘアスタイルを決めるときの参考にしてみて。(フロントロウ編集部)