エルトンも認めるタロンの歌唱力
大御所シンガーのエルトン・ジョンの若き日をたどるミュージカル映画『ロケットマン(Rocketman)』の最新映像が公開され、映画の醍醐味である歌のパフォーマンスに関する裏側が明かされた。
クイーンのフレディ・マーキュリーの半生を描いたメガヒット映画『ボヘミアン・ラプソディ』の劇中で聴こえるフレディの歌声は、フレディの録音とフレディの声にそっくりなアーティストの歌声とフレディ役を演じたラミ・マレックの歌声をミックスさせて完成させたように、アーティストの半生を描いた作品では本人の録音を使うこともしばしば。
しかし、今作でエルトン・ジョン役を演じるタロン・エガートンは、アニメーション映画『SING/シング』でゴリラのジョニー役で歌声を披露しているように、歌唱力に定評がある俳優。
音楽界のレジェンドを演じる本作では、なんとパフォーマンスのシーンを録音に頼らず、タロン本人の歌声で撮影に挑んだことが、今回公開された最新映像で明らかになった。
タロンの歌声について、音楽プロデューサーのジェイズ・マーティンが「エルトンがタロンほど僕の歌を上手く歌う人はいないと言っていた」ことや、「タロンに歌ってほしいとエルトン自身が要望した」ことを語っており、エルトン本人がタロンの歌声を認めている。
このことから、昨年末に公開された予告編でタロン演じるエルトンが歌っていた「ロケットマン」も、タロンの歌声である可能性が高い。
さらに今回公開された映像には、エルトンの楽曲「タイニー・ダンサー」を熱唱するタロンの姿も収められている。
本人だけでなく映画の関係者を脱帽させたタロンの歌声で蘇る若かりし頃のエルトンを描いた映画『ロケットマン』は、5月31日に全米公開。日本公開の詳細はまだ明らかになっていない。
ちなみにタロンは、『キングスマン:ゴールデン・サークル』でエルトンと共演したことがある。(フロントロウ編集部)