現地時間2月24日に行なわれた第91回アカデミー賞授賞式。授賞式の司会には、歴代名だたるコメディアンが司会者として名を連ねていて、選ばれることはコメディアンとして非常に名誉なこと。2019年のアカデミー賞では、コメディアンであり俳優のケヴィン・ハートが司会を務めることが決定していた。
しかしケヴィンが過去に同性愛者嫌悪の発言をしていたことが発覚。LGBT+コミュニティを中心に批判が相次いだ。アカデミー賞側からは、「司会を続けたいのなら自身の過去の発言を謝罪すること」という条件を提示されたが、ケヴィンは過去に謝ったから今また謝ることはしないと言い続け、アカデミー賞司会のオファーは白紙に。
そしてついに行なわれた第91回アカデミー賞授賞式は、司会者不在で進行。授賞式は視聴者からも好評で、様々なパフォーマンスやスピーチが話題になった。
第91回アカデミー賞授賞式中、ケヴィンは?
そんななか司会者を降板したケヴィンは、授賞式の夜なにをしていたのか。ケヴィン自身がインスタグラムに動画を投稿。「あること」に集中している様子を、ケヴィンの心境を添えて公開した。
動画では、ひたすらボクシングに打ち込むケヴィンの姿が見られる。また、キャプションで自分の考えを明かした。
「もう自分にはなにも残っていないと感じる時はいつでも、自分を成長させていける時なんだ。高めていこう」
動画の中でケヴィンを応援している声をかけているトレーナーのEhinomen Ehikhamenorは、「ケヴィンはオスカーの司会をやるはずだったんだけど、みんなは何が起きたか知ってるだろ。人生では、すべての挫折はありがたいことなんだ。ショーは続くさ。頑張っていけよケヴィン」と応援の声をかけた。
アカデミー賞当日に一心不乱にサンドバッグを打ちまくるケヴィンの姿からは、降板を承諾したとは言え、コメディアンにとってはステータスであるオスカーの司会を逃したことがどれだけケヴィンにとってフラストレーションの貯まることだったかが見て取れる。(フロントロウ編集部)