英Netflixで見ると結末が変わる⁉
ラブストーリーの名作『君に読む物語』が全米公開されてから15年が経った今、同作をめぐりちょっとしたトラブルが発生中。
イギリスとアイルランドのNetflixで配信されている映画『君に読む物語』のエンディングが、オリジナルと異なるという異例の事態が発生している。
※ここから『君に読む物語』のネタバレが含まれます。
ニコラス・スパークスのベストセラー小説をライアン・ゴズリングとレイチェル・マクアダムスが主演で映画化した同作は、「ロマンチックな映画」「泣ける映画」の作品のなかで、常に上位にランクインする名作。
ライアン演じるノアとレイチェル演じるアリーの生涯を通した純愛を描いた作品で世界中が涙したシーンといえば、もちろんエンディング。
年を重ねたノアと認知症で記憶を失くしたアリーが、施設のベッドで寄り添いながら永遠の眠りにつく感動のシーン。
オリジナルでは、翌朝にナースが永眠した2人を発見し部屋から走り去っていくシーンから、ベッドに寄り添った2人がフェードアウトして鳥が上空に羽ばたく映像が流れるところで映画は終わる。
しかし、英Netflixで配信された作品では、翌朝のナースのシーンがまるごとカットされ、ノアとアリーが眠りについたところで、そのまま鳥が羽ばたくシーンになってしまうのだという。
ノアとアリーの死をわからずして終わってしまう結末に、ネット上では鑑賞したファンからの不満の声が寄せられている。
Netflixが反応
予想外の事態を受けて、英Netflixの公式ツイッターアカウントがツイートを投稿。「知っておくべきこと」として、『君に読む物語』の結末がオリジナルと違うことについて弁解した。
知っておくべきこと
―私たちは『君に読む物語』を編集していません
―代理のバージョンが存在していてそれを提供された
―ただちに原因究明に努めています
―結末が1つじゃない映画もあるってこと⁉
Netflixによって公開されるべきではない違うエンディングが配信されてしまったわけなのだけれど、これで感動の名作『君に読む物語』には別バージョンが存在していたことが明らかに。
今まで明かされてこなかった事実が不具合によって15年の時を経て判明した形となった。
「結末がひとつではなかった」という事実を明かした英Netflixのツイートのコメント欄には、それに関連して、視聴者が結末を選択できるため、結末が無数にあるNetflixの映画『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』を持ち出すコメントで溢れている。
ちなみに、フロントロウ編集部が確認したところ、日本のNetflixで配信されている『きみに読む物語』は、きちんとオリジナルのエンディングが映されていた。(フロントロウ編集部)