『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』とは
『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』の主人公であるインテリア・デザイナーのデブラ・ニューウェル(コニー・ブリットン)は、4度の結婚に失敗した50代の裕福な女性。人生の伴侶を探すデブラは、ネットの出会い系サイトでハンサムな医師のジョン・ミーハン(エリック・バナ)に出会う。聞き上手で、気が利いて、エスコートから身の回りの世話まで積極的に尽くしてくれるジョンに、瞬く間に恋に落ちてしまうデブラ。ところが、徐々にジョンの奇妙な振る舞いが目につくようになり、ついにデブラは、身の毛もよだつ彼の本性を知ることになる。
デブラとジョン、さらに事件に深くからんでくるデブラの娘ヴェロニカ(ジュノー・テンプル)とテラ(ジュリア・ガーナー)といった登場人物は、同姓同名の実在人物。『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』は、全米を震撼させた本物の恋愛事件を描いている。
3000万DLされた実話がもと
『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』はよくある恋愛・結婚詐欺をテーマにしているように思えるかもしれないが、実話がもとになっているだけに、そのリアリズムがフィクションとは比べものにならない。
本シリーズのもととなった2017年のポッドキャスト番組『Dirty John(ダーティ・ジョン)』は、ジョン・ミーハンというソシオパス(社会病質者)の毒牙にかかった女性デブラ・ニューウェルとその家族に起こった身の毛もよだつ実際の事件を伝えたトゥルー・クライム(ノンフィクション犯罪もの)作品。
欧米ではトゥルー・クライムもののポッドキャスト番組が大流行中だが、なかでも同作は、公開からわずか6週間で1,000万ダウンロードを突破するという驚異のヒットを記録。ウワサを聞きつけたテレビ局がドラマ化した時点でのダウンロード数は3,000万に到達しており、この社会現象ぶりが同作のクオリティの良さを証明している。
そしてテレビ版もヒットしており、すでにシーズン2への更新が決定。デブラとジョンの物語はシーズン1で完結するため、キャストと物語がシーズンごとに一新されるアンソロジースタイルになると見られている。
オンラインの出会いが増えている今、素性を知らない相手に深入りしてしまうことの恐ろしさを、8話というイッキ見にぴったりの長さで反面教師的に学べる『ダーティ・ジョン -秘密と嘘-』。
シーズン1は日本ではNetflixで配信中。(フロントロウ編集部)