エリザベス女王といえば、食にはあまりこだわりがなく、毎朝、朝食にシリアルを食べるという王族らしからぬ質素な好みの持ち主として知られている。
しかし、食事のマナーに関しては、さすが幼い頃から王室のルールに乗っ取って厳しく躾けられただけあり、とても上品で美しい食べ方をするそう。
その優雅さは、たとえ1本のバナナを食べるときでも崩れることはないと、かつて女王の下でお抱えシェフとして働いていた人物が証言している。
バッキンガム宮殿の厨房でシェフとして働いていたダレン・マクグレイディは、女王の少し特殊な「バナナの食べ方」について2007年に出版した著書「イーティング・ロイヤリ―(Eating Royally)」のなかでこう説明した。
マクグレイディ氏いわく、女王はバナナを食べるときもナイフとフォークを使って食べるそう。
まず、バナナの両端を切り落としたら、次は真ん中に筋状にスーッとナイフを入れて皮をオープン。ひと口大にカットしたものを、フォークで刺して口へ運ぶという。
女王が手を使ってバナナを食べない理由の1つには、「猿のように見えたくないから」という女心を感じるものも含まれているそうで、一貫してこの食べ方を続けているという。(フロントロウ編集部)