男女平等を訴える若きフェミニスト・リーダーとして知られ、国連の親善大使として男女格差の撲滅に熱心に取り組んでいるエマ・ワトソン。
女性の人権を向上させるために結成されたG7の諮問委員会のメンバーとして活躍している彼女が、第2回目となる議長国パリでの相会合に参加した。
ミーティングの中で各国のG7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの先進7カ国)のリーダーたちに向けてスピーチを行なったエマは、「G7のリーダーたちには、女性たちや少女たちと同様に勇敢な姿勢を持っていただきたい。G7構成国が公正で安全で威厳ある世界を作るために、性差別に基く暴力と戦うための意欲的な法的枠組みを全面的に導入し、財政援助を行なうことを期待します」などと発言。男女平等への取り組みを早急により一層強化するべきだと訴えた。
この日、地球環境や動物愛護に配慮した素材選びや商品作りを重視するファッションブランド、ティータム・ジョーンズ(Teatum Jones)のペールブルーのスーツを着用していたエマ。
彼女の背中には、活動家の名にふさわしい、あるメッセージが。
エマが着ていたジャケットの背中には、社会活動家としても知られたアフリカ系アメリカ人女性作家のトニー・ケイダ・バンバラのこんな明言が刺繍されていた。
「The role of the artist is to make the revolution irresistible(アーティストの役割は革命を魅力的なものにすることです)」
この言葉は、まるで、自身の女優として、活動家としての取り組みを通じて男女平等推進運動にスポットライトを当て、より多くの人々が、それを阻む問題や改善点などに着目するよう促したいと願うエマの熱い想いを代弁しているよう。
ただ用意された服を着るだけでなく、頑ななメッセージを秘めたファッションで会合に臨んだエマの姿勢は、若い世代の多くの女性たちに感銘を与えている。(フロントロウ編集部)