今月6月は、世界中でLGBTQ+の権利向上や理解を促す「プライド月間」。社会問題に前向きに取り組むことで知られる、イギリス王室のヘンリー王子とメーガン妃がインスタグラムを更新した。
2人は、更新した写真にこう書き込んでいる。
「6月、私たちは“プライド”をもって、プライド(LGBTQ+コミュニティの人々/※)に光を当てます。私たちは、あなたたちを支持して、サポートします。なぜならそれはとてもシンプルなことだからです。愛は愛であるから」
※LGBT+の人々が、自身の性的アイデンティティに誇り(プライド)を持つべきという概念を表す
9枚のコラージュ写真とともにこのメッセージを投稿した2人だけれど、そのなかの故ダイアナ元妃の写真が話題となっている。
故ダイアナ元妃、手袋をしなかった理由
この故ダイアナ元妃の写真は、彼女がHIV患者と面会するために病院を訪れたときのもの。HIVは性的指向に関係なく感染するものだけれど、LGBTQ+コミュニティを悩ませる問題でもあるため、この写真が選ばれたと思われる。
注目すべきは彼女の手元。公務のとき、手袋をはめていることが多いロイヤルファミリーだけれど、このとき故ダイアナ元妃は手袋をしていない。
じつは故ダイアナ元妃は、HIVの患者と対面し素手で握手する様子が度々目撃されてきた。 “エイズは簡単に感染する恐ろしい病気”という誤解が世界中に広まっていたころに、故ダイアナ元妃がとったこの行動は、人々の誤解と偏見を「根拠のないもの」と認知を広めるきっかけになり、歴史を作ったことで知られている。
そんな母親故ダイアナ元妃の姿を見て育ったヘンリー王子。先日はトランスジェンダーの子供たちにサポートの姿勢を見せるなど、チャリティ活動に意欲的に取り組み、多くの人に勇気と希望を与えている。(フロントロウ編集部)