ビヨンセといえば、ステージでのパフォーマンス中はつねにクールなポーカーフェイスを維持し、ひとたびステージを降りればファンたちに優しい笑顔を振りまいてくれる、“スターの鑑”のような存在として知られている。
ビヨンセが公の場で感情を露わにする姿は、これまであまり目撃されたことはなかったが、最近、「彼女も1人の人間なんだな…」と多くの人に感じさせる場面が目撃された。
カリフォルニア州オークランドにあるオラクル・アリーナで行なわれたNBAファイナル第3戦、ゴールデンステート・ウォーリアーズ対トロント・ラプターズの試合を夫でラッパーのジェイ・Zと2人で観戦に訪れたビヨンセ。
1席あたりのチケット料金が日本円にして500万円を超えるとも言われる、コートサイドの特等席で熱戦を見守った彼女は、自分たちの存在に大興奮するファンたちに笑顔で手を振るなど、始終ゴキゲンな様子だった。
しかし、ジェイとの水入らずのデートを楽しんでいたビヨンセの表情が一瞬だけ激変する出来事が…。
それは、ビヨンセの隣の席に座っていたある女性が、ビヨンセの前に身を乗り出してジェイと話し込もうとした時のこと。
夫に親し気に接してきた女性の態度にイラついたのか、それとも、女性の距離感が近すぎたことでパーソナル・スペースに侵入されたと感じたためなのか、ビヨンセがあからさまに嫌悪感を募らせる様子がカメラに収められた。
Jay-Z and Beyoncé are courtside for Game 3 pic.twitter.com/6mmJuN8Odn
— ESPN (@espn) 2019年6月6日
ファンたちに手を振る優しい笑顔から、次第に表情を曇らせ、やがて視線を泳がせて居心地の悪そうな表情を浮かべたビヨンセ。しかも、終いには、姿勢を正すフリをして女性を追い払っているようにも見える。
この動画が拡散されると、人々からは「こんなにイラついたビヨンセ見たことない」、「これは明らかにムッとしているね」とどよめきが。ビヨンセのファンたちはSNSにビヨンセのニックネームである「Queen B(女王バチ)」を意味する「蜂」の絵文字を連投してこの一件に反応している。
ちなみにビヨンセの怒りを買ってしまったとみられるこの女性の正体は、ゴールデンステート・ウォーリアーズのオーナーである億万長者ビジネスマンのジョー・レイコブの夫人、ニコール・カラン。
一部の過激なビヨンセファンたちから「ビヨンセに不快感を与えるなんて」と非難を受けたニコールは、その後、「この日私がジェイと会話をしたのは、ゲストとして訪れた彼らにドリンクの注文を聞いたのと、ビヨンセにファンからもらったバラの花を渡した理由を説明しただけ」とビヨンセとの間にピリピリした空気が流れたことを否定。
さらに自身のインスタグラムに「死んでしまえ」などと脅迫まがいのコメントが届いたことも明かし、「そんな考え方はビヨンセも望んでいないと思う」と冷静に対応していた。(フロントロウ編集部)