LGBTQ+の権利向上などを目的とする「プライド・パレード」(別名:ゲイ・パレード)に対抗し、米ボストンの複数名の男性たちが、異性愛の素晴らしさを誇示する「ストレート・パレード」なるものの開催を企画。
「ゲイプライドとストレートプライドを同等と見るのは間違っている」、「同性愛への差別を助長する」と物議を醸しているが、同イベントの顔として勝手に祭り上げられた俳優のブラッド・ピットが、自身をマスコットにするのは断じて許さないと主催者たちに抗議した。
『スーパー・ハッピー・ファン・アメリカ(Super Happy Fun America)』と称する主催団体は、公式ウェブサイトで、男らしさやストレート男性の象徴としてブラッドを“マスコット”として起用すると発表。
もちろんこれはブラッド本人の許可を得たものではなく、米TMZによると「ストレート・パレード」開催計画のニュースとともにこの情報を聞きつけたブラッドは、マネージメントチームを通じて、直ちに自分の名前や写真をイベントのプロモーションに使うのを止めるよう同団体に警告したという。
法的措置も辞さないと強硬な姿勢を見せたブラッド側の勢いに押され、『スーパー・ハッピー・ファン・アメリカ』はウェブサイトからブラッドの名前の記載や写真を削除。現時点ではブラッドに代わる“マスコット”は選定されていない。
ブラッドはLGBTQ+の権利向上を熱心にサポートしていることで知られており、元妻(※)のアンジェリーナ・ジョリーとの結婚についても、同性婚が認められるまでは結婚しないと宣言していた。
※ブラッドとアンジェリーナは2016年に離婚を申請。現在も子供たちの親権をめぐる裁判は続いているが、2019年4月には戸籍上ではお互いに独身となったことが認められている。
「ストレート・パレード」の開催については、映画『アベンジャーズ』シリーズの俳優クリス・エヴァンスも、皮肉たっぷりのツイートを通じて主催者たちを厳しく非難している。(フロントロウ編集部)