ウワサの検証1 ケミカルタイプの日焼け止めは肌に悪いの?
紫外線吸収剤を使った「ケミカルタイプ」の日焼け止めは、配合成分が肌の上で紫外線を吸収して、化学反応を起こして日焼けを防ぐというもの。
そのため、ケミカルタイプの日焼け止めだと肌に負担をかけたり刺激になると考え、紫外線を肌の上で反射させて日焼けを防ぐ「ノンケミカルタイプ」の日焼け止めを好む人がいる。
米ニューヨークのマウント・シナイ病院でレーザーと美容皮膚科のディレクターを務めるヘイディ・ウォルドルフは、ケミカルタイプの日焼け止めについて、「人が使って大丈夫という記録があるものだから、肌に悪いと考えたりそう言うのは、大きな誇張」と米メディアmarie Claireにコメント。
あくまでも一定の基準をクリアしているものだから、肌に悪いとは言えないという。
ウワサの検証2 植物抽出の成分は紫外線対策に良いの?
自然の植物から抽出された成分は、肌に優しく、昔は天然の日焼け止めとして使われていたので、たとえばココナッツオイルやシードオイルのようなものだけでもしっかりUV対策ができるのではと考える人もいるという。
けれど、ヘイディは、「いくつかの植物性物質や抗酸化物質は、紫外線にさらされた肌の炎症をなだめることができて、短期間なら防ぐこともできるかもしれない。けれど、成分のどれもがそれだけで、安定して、日焼け止めとして十分に肌を守るという証拠はない」とコメント。
また、「しっかり、完成した状態のものを実験してテストしてみないことには、どんな成分がしっかり守ってくれるかと結論づけることは不可能」と話している。
紫外線ケアは美肌に欠かせないものだけに、ウワサ話をうのみにせず、ちゃんと調べて判断することが必要そう。(フロントロウ編集部)