短い人生を駆け足で生きたアントンの人生を綴るドキュメンタリー映画『Love, Antosha(ラブ、アントシャ)』は、彼が遺した日記や写真、音楽や執筆物にインタビュー、彼の家族やアントンが出演した作品の共演者たちのインタビューで構成されている。
その予告編では、幼少時代からカメラに夢中になっていたアントンの映画やアートに対する熱い想いや、旧ソ連時代にロシアのレニングラードからアメリカへ移住した両親との強い絆などが紹介され、あまりにも早く散ってしまった若き才能を追悼する。
アントンとの思い出を語る人物としては、SF映画『スタートレック』シリーズで共演したサイモン・ペッグやクリス・パイン、監督のJ・J・エイブラムスに、子役時代から友人だった『トワイライト』シリーズで知られるクリステン・スチュワート、ホラー・ミステリー映画『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』で共演したウィレム・デフォーらが登場。
『ラブ、アントシャ』でメガホンを取るのは、ドキュメンタリー音楽映画『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』で編集を手掛けたギャレット・プライス。本作は、2019年初旬に開催されたサンダンス映画祭に出品された。
アントンは、日本の恋愛映画『誰かが私にキスをした』に出演したこともあり、堀北真希や松山ケンイチらと共演。『ターミネーター4』では若かりし頃のカイル・リース役を演じ、サスペンス映画『グリーンルーム』や犯罪サスペンス映画『アナーキー』など様々なジャンルの作品に出演し、俳優としての幅を広げていた。
あまりにも短い人生を終えてしまったアントンの人生を垣間見られる『ラブ、アントシャ』は、ロサンゼルスでは8月2日、ニューヨークでは8月9日に公開され、日本でのリリースは未定。(フロントロウ編集部)