ツイートを返信した“相手”に問題
母親に連れられて出演したアメリカのお悩み相談番組『ドクター・フィル』で見せた暴言&悪態をつきまくる不良ぶりがきっかけで、その名を全米に知られることとなったダニエル・ブレゴリことラッパーのバッド・ベイビー(Bhad Bhabie)。
16歳にしてすでに前科アリなど、これまで過激な言動で幾度となく世間を騒がせてきたバッド・ベイビーが、ある人物のツイッターに「マクドナルドのポテトが好き。クソ美味いじゃん。質問ありがとう、ビッチ。大好き」と返信したことが原因で、予定されていたヨルダン公演が中止になるトラブルに見舞われた。
言葉遣いは悪いが、「マクドナルドのポテトが好き」という発言自体にはなんの問題もないように思える。一体何が理由でコンサート中止に追い込まれたのだろうか?
じつは、問題とされているのは、彼女の発言ではなく彼女がツイートを返信した相手。
現在はすでに消されてしまったツイートを確認すると、バッド・ベイビーが返信したのはアラビア語で書かれたツイートで、文中に彼女のツイッターアカウントがタグ付けされていた。
米TMZによると、ツイートしたのはパレスチナ出身のマラソン選手で、“バッド・ベイビーのヨルダン公演のチケットを持っている人はボイコットすべき。なぜなら彼女はイスラエルの支持者だから”といった内容の文言が書かれていたという。
中東の情勢に詳しい方はご存じかもしれないが、イスラエルとパレスチナは、両国にとって宗教的な聖地であるエルサレムの位置付けをめぐって激しく対立しており、パレスチナ自治区と隣接するヨルダンは複雑な立場に置かれている。
バッド・ベイビーが“イスラエル支持者”という事実はないようだが、政治問題が絡んだセンシティブな内容のツイートに返信してしまったことで炎上。また、マクドナルドの話をしていることからもわかるように、彼女はアラビア語のツイートをまったく理解していなかったが、無作為に自分のアカウントがタグ付けされたツイートに返信したことが災いとなってしまったよう。(フロントロウ編集部)