映画『ワイルド・スピード』や『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』など、多くのアクション映画に出演し、「ロック様」の愛称で親しまれる俳優のドウェイン・ジョンソン。
その鍛え抜かれた肉体美がワイルドでセクシーだとして人気のドウェインだけれど、キャリア当初は全く違うタイプのあの俳優を目指していたそう。
それは、金髪碧眼で王子様のようなルックスでファンをメロメロにしたブラッド・ピットと、色気たっぷりの濃い顔立ちで人気を博したジョージ・クルーニー。
当時ハリウッドで全盛を極めていたブラッドとジョージは、他の映画関係者にとってもスター。ドウェインも、周囲の人々に「いつになったら彼らみたいになるんだ?」と言われたという。
しかし、学生時代はアメリカンフットボールのチームで主力選手として活躍し、その後はプロレスラーとして人気を集めたドウェインは、ブラッドやジョージとは全く異なるタイプ。そんな俳優たちを目指すことは苦痛だったようで、ある日、自分のある思いに気がついたそう。
「数年が経って、俺はとてもみじめだった。だから自分自身でいなくては、と思って、今があるんだ。幸運なことに、物事はうまくいったよ」
ファンの投票によって受賞者が決定するMTVムービー&TVアワードで、MTVジェネレーション賞を受賞したドウェイン。そのバックステージで、米Entertainment Tonightに、人気プロレスラーから人気俳優への華麗なる転身に隠れた苦悩を明かし、最後に、夢見る若者へのメッセージを語った。
「覚えていてほしい。本当の力っていうのは、ありのままでいることだけじゃない。優しく、思いやりを持ち、心にゆとりを持って、一生懸命に働くこと。それは勝手に身につくことじゃないぞ。ちゃんと働いて、派手なことや魅惑的なこと、そしてハリウッドから自分の思いを守るんだ」
(フロントロウ編集部)