デビューアルバム『イン・ザ・ロンリー・アワー』で独特のなめらかな美声でストレート男性への報われない想いを歌い、その年のグラミー賞で主要部門の年間最優秀レコード賞、年間楽曲賞、最優秀新人賞を含む4部門を受賞したシンガーのサム・スミス。
私生活では、2014年にゲイであることをカミングアウトしたものの、今年3月には、自身を男性や女性どちらにも分類・限定されないジェンダーである「ノンバイナリー」だと改めて明かして話題になった。
そんな自分自身を“男女の型にはめない”サムは、これまでずっと、自分に合った毎日のように履ける理想のハイヒールを探していたそう。
最近ついに「コレだ! 」としっくりくるハイヒールを見つけたサムは、インスタグラムを通じてファンたちにお気に入りの1足をお披露目した。
「ショッピングとかに毎日履いていけるハイヒールがずっと欲しかったんだ。やっと夢が叶ったよ」というコメントとともにサムが公開したのは、クィア(※)の顧客たちにカルト的な人気を誇るハイヒール専門のシューズブランド「SYRO(サイロ)」のパテントレザーのアンクルブーツ。
※性的マイノリティを表す「LGBT」に新しく最近加わった「LGBTQ」の「Q」のこと。使う人によって意味が変わるが、現代においては「異性愛者」や「心と体の性が一致している人」以外の人のことを意味することが多い。
定価230ドル(約24,000円)で販売されている、「Biiiiitchh(ビーッチ)」と名づけられたこのブーツは、ヒール14cm、プラットフォーム部分は5cmとかなり高めのヒールだが、太めで安定感があるため歩きやすいよう。
つま先部分が四角いスクエアトゥのデザインになっているため、フェミニンに偏りすぎず、公開された写真のサムのような、シンプルでカジュアルなコーディネートにもしっくり馴染む。
最近では、スパンコールが配されたミニドレスに挑戦したり、ダンディなスーツにゴージャスなネックレスを合わせたりとオシャレの幅をどんどん広げているサム。
音楽はもちろん、性別の枠に囚われない、彼の今後のファッション・アイコンとしての成長からも目が離せない。(フロントロウ編集部)