1970年に解散してもなお世界中で愛されている伝説のロックバンドといえば、ザ・ビートルズ。
ビートルズのメンバーはお互いに10代のころからの友達だけれど、リードボーカルであるポール・マッカートニーとジョン・レノンの不仲は有名。しかし先日、英The Guardianのインタビューに登場したポールが、2人の不仲は作られたものであったと激白した。
ビートルズの解散は、辛く、乗り越えるのが大変な経験だったと話すポール。そしてその頃から、多くの人がポールとジョンの不仲説を囁くようになったという。
「ジョンと僕の関係はうまくいっていなくて、最大のライバルで、重く醜いものだって言うウワサがそこかしこで話されたよ。奇妙なことにね、同じことを何回も言われると、信じてきてしまうんだ。だから当時は、そうなんだよな、残念なことだしみんな知ってると思うけど、僕らはうまくいってなかったんだ、って思ってたよ」
そう言って、人々の声に洗脳されていたことを明かしたポール。しかし、そんなポールが今大事にしている1枚の写真があるという。それは、ポールの最初の妻で1998年に死去したリンダ・イーストマンが撮った、ポールとジョンがロンドンのアビーロードで談笑する写真。
「この写真は僕を幸せな気持ちにしてくれるよ」
そう明かすポールは、当時についての思い出を話した。
「僕はただ何かを書いていて、たぶんメロディーかなにかかな、もしかしたら(ビートルズの楽曲)「アビイ・ロード」かも。そしてすごく良いかんじなんだ。だってジョンはこの制作にハッピーで、僕の言うことに賛成してくれて、僕たちはなにかについて笑ってるんだ。この写真に写る僕たち2人の間に流れる喜びを見ることは、僕にとって支えなんだよ。なぜなら、僕たちが友達じゃなかったなんて考えはバカげてるって教えてくれる。僕たちは人生の友だちだった。僕たちの友情は特別でとっておきなものだったんだ」
ポールと17歳で出会い、伝説を築き上げたジョン・レノンは、1980年に熱狂的なファンによって射殺された。そんな旧友ジョンの曲を、ポールは自身のライブでたびたびカバーしている。(フロントロウ編集部)