南国を連想させる、ゆったりとしたビートが特徴的なトロピカル・ハウスの火付け役として知られるDJのカイゴが、2012年に亡くなった歌姫ホイットニー・ヒューストンが生前、しかも今から約30年前に東京で初披露したカバー曲「ハイヤー・ラブ(Higher Love)」をリミックスした夏にぴったりの新バージョンを発表した。
ホイットニーが、もともとはスティーヴ・ウィンウッドが1986年にリリースし、当時全米チャート1位を獲得する大ヒットを記録した「ハイヤー・ラブ」のカバーを披露したのは、1990年に行なわれた世界ツアー『フィール・ソー・ライト・ツアー』での東京公演でのこと。
好評を受け、その1年後にスタジオ・レコーディングを行なったホイットニーは、この曲を自身3作目のアルバム『アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト』の日本盤限定ボーナス・トラックとして収録したが、全世界のほかの国ではこれまで彼女が歌う「ハイヤー・ラブ」はリリースされてこなかった。
ホイットニーを発掘した米音楽界の大御所クライヴ・デイヴィスがホイットニーとカイゴのコラボを告知。
そんなホイットニーの超貴重な名曲カバーのボーカル音源を,30年の時を越えて、2019年の夏にぴったりな情熱的でモダンなトロピカルなチューンに仕上げたのが、今回カイゴが発表した新生「ハイヤー・ラブ」。
ホイットニーの死から7年を経てリリースされた同曲は、ホイットニーとカイゴの“奇跡のコラボ”と呼ばれて早くも話題沸騰中。
ホイットニーの遺族らから成るホイットニー・ヒューストン財団からのオファーで同作のリミックスを制作することとなったカイゴは、音楽史に残る歌姫ホイットニーとのコラボについて「音楽史上最高の女性ボーカリストの1人とコラボレーションをさせて頂く機会を頂けたことを光栄に思います」とコメントしている。
死してなお、世界中のファンに求められ続けるホイットニー。2020年には、最新技術を駆使したホログラムツアーの開催が予定されている。(フロントロウ編集部)