映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』で一躍有名になり、その後1995年に映画史に残る『セブン』と『12モンキーズ』に出演したことが決定打となり、名実ともに一流俳優となったブラッド・ピット。
映画界の最前線で活躍するようになって20年以上のベテラン俳優が、豪GQのインタビューに応じた。
「映画には多く関わっているし、心から楽しんでいるよ。でも、だんだんと仕事量を少なくしているんだ」。そう話すブラッドは、演技への思いを明かした。
「信じていることがあって、それは、演技は若者のものだということ。もちろん、年上のキャラクターで重要な役がないとは言わない。ただ、ゲームというものは進化していくものだろう。それぞれに自然な割り当てがあるものだよ」
よもや引退を意識しているかのようなブラッドの発言だけれど、彼は近年発展目覚ましい動画ストリーミングサービスに、映画業界の希望を見出しているよう。
「(ストリーミングサービスによって)より多くの脚本家、監督、そして俳優が撮影の機会を得ている。才能溢れる人がどれだけいるのかってかんじだね」
そうストリーミングサービスの功績を分析したブラッドだが、映画俳優として、「(映画とストリーミングサービスの)両方に活躍の場が残されていると思いたいよ」ともコメント。そして続けて、「でも自分は恐竜のように古すぎるだけで、じつは惑星が迫っている(※滅びるという意味)のかもしれないけどね」と、自虐ジョークを飛ばして笑った。
若い才能やテクノロジーに道を明け渡すことを笑って話せるところに、ベテラン俳優の貫禄が垣間見られた。(フロントロウ編集部)