ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』への出演で有名なサラ・ジェシカ・パーカーは、8歳で子役デビューし、1979年から2年間はブロードウェイでミュージカル『アニー』のアニーを演じたキャリアの持ち主。
幼い時から俳優としてのキャリアを築き上げてきたサラだけれど、ラジオ番組『Fresh Air』のなかで、たとえ自分の立場が上であっても「不適切な行為をしている男性と同じくらいの権力を行使できるという気持ちになれなかった」と話し、今になって思ってみると「自分でも驚いてしまう」と、多くのセクハラに耐えてきた過去について話した。
そんな彼女が、女性が不当に扱われる状況についに声をあげることになったという出来事を明かした。
当時のことを振り返ったサラは、現場で不愉快な態度を取っていたという男性俳優の名前や、どの作品での共演者かは明かさなかったけれど、かなりの大物だったことだけ明かし、当時をこう振り返った。「その男性は、周囲の人のことをすごく扇動している感じがしたわ。大人の男だったのに。すごく有名な大物俳優だったのよ。でも、あなたにも分かるでしょ、彼ってイカれてた。性格がね」
男性の行動は、「不適切なだけでなく、もはや契約の義務を果たしていなかった」と感じるほどひどいものだったそうで、サラはついにエージェントに相談。サラから話を聞いたエージェントは、サラのために動いてくれたそうで、「もしこのようなことが続くのであれば、サラに飛行機の片道チケットを渡します。(撮影が行なわれている)この街から出て行くためのね」と、男性に警告してくれたという。
その後現場の状況は、「完璧ではない」けれど改善されたそうで、サラは「もう口をつむぐことは、しなくて良くなったし、(嫌な気持ちになる)可能性のある会話を恐れる必要もなくなった。私や私の体型、もしくは私になにをやらせようかなんて考えについてのジョークを聞く必要はなくなった」と振り返った。
そんなサラは、数年前からハリウッドで起こっているセクハラに声をあげる「MeToo」や「Time’s Up」ムーブメントを支持しており、第75回ゴールデン・グローブ賞受賞式には賛同の証に黒いドレスで登場した。(フロントロウ編集部)