エリザベス女王が就寝中のバッキンガム宮殿に男が侵入した。(フロントロウ編集部)
7月10日午前2時頃に、イギリスのエリザベス女王が住むバッキンガム宮殿に男が侵入していたことが分かった。
エリザベス女王は在宅で、就寝中だったという。
警察の発表によると、男は宮殿の周りを囲む柵を登って敷地内に侵入。さらにいくつかのドアを破壊して突破したという。その後男は王室の警護班によって取り押さえられた。宮殿を囲む柵は、低いところで数メートルの高さがある。
バッキンガム宮殿では、女王が在宅中には王室旗を掲げることになっており、それによって男は女王が宮殿内にいることが確認できたと見られている。
男は22歳で、凶器やテロ行為につながる兵器は所持していなかったという。男は現在、ロンドン中心部の警察署に拘留されている。
ロイヤルファミリーのメンバーに被害はないという。
バッキンガム宮殿に不審者が侵入したのは、これが初めてではない。1982年の早朝には、男が女王の寝室まで侵入したことがある。しかしそれから37年の時が経ち、防犯技術も高度になっているなかで起きたこの事件。王室関係者は、「女王の安全の確保は、最優先事項であるべきだ」と、宮殿のセキュリティ体制への不信感を英The Sunに明かした。(フロントロウ編集部)