インスパイアード・アルバムで歌声を披露
7月19日に全米公開され、日本でも8月9日に公開を迎えるディズニー映画『ライオン・キング』。
1994年に公開されたアニメ版を実写とCGI技術を融合した“超実写版”としてリメイクした同作は、シンガーのビヨンセが主人公シンバの幼馴染で恋の相手であるナラの声を担当していることでも注目を集めている。
ビヨンセは7月19日の米公開に合わせ、映画のオリジナル・サウンドトラックとは別に、自身が監修を手がけたインスパイアード・アルバム『The Lion King: The Gift(ザ・ライオン・キング:ザ・ギフト)』をリリース。
『ライオン・キング』へのトリビュートとアフリカン・ミュージックへの敬意を称えた“アフリカへのラヴ・レター”という意味が込められた同作には、映画からのセリフがインタールードとして収録された計27曲が収録。
夫であるラッパーのジェイ・Zをはじめ、シンバの声を担当した俳優のドナルド・グローヴァ―がラッパー名義であるチャイルディッシュ・ガンビーノとして参加しているほか、ケンドリック・ラマー、ファレル・ウィリアムスといった名実ともに人気のトップアーティストたちが参加している。
雄大なアフリカの自然をイメージしたMVとともに先行公開された、ビヨンセが歌う「Spirit(スピリット)」もファンたちの心をぐっと掴んでいるが、それにも負けないほど話題となっているのが、『The Lion King: The Gift』に収録されているビヨンセの長女ブルー・アイヴィーちゃんの可愛らしい歌声。
7歳にして、ビブラートを効かせようと頑張っているのが感じ取れる、まだ不安定ながらもポテンシャルを感じる歌声は「将来有望!」、「さすがビヨンセの遺伝子」と好評となっている。
ブルー・アイヴィーちゃんが歌声を披露しているのは、「Brown Skin Girl(ブラウン・スキンガール)」という褐色の肌を持つ少女のアイデンティティや美しさを歌ったビヨンセ、ラッパーのセイント・JHN(SAINt JHN)、シンガーのウィズキッド(Wizkid)のコラボ曲。
歌詞の中には、スーパーモデルのナオミ・キャンベルや映画『ブラックパンサー』の女優ルピタ・ニョンゴといったハリウッドやファッション界で活躍する黒人女性たちの名前を挙げ、彼女たちのように自分の肌の色に誇りを持ち、強く、たくましく生きようというメッセージが。
そんな大切な楽曲を歌う役割を我が娘ブルー・アイヴィーちゃんに担わせた、ビヨンセの母親としての愛情の深さや教育法も素晴らしいと喝采を浴びている。(フロントロウ編集部)