『ウエスト・サイド物語』とは
ミュージカルの名作として知られる『ウエスト・サイド物語』は、1950年代後半、貧困と差別がはびこるアメリカ社会へ強い反発を感じている若者たちによる非行が頻発する、ニューヨークのウエスト・サイドが舞台。
白人系移民で構成されたジェット団と、プエルトリコ系移民で構成されたシャーク団という2つのギャングによる縄張り争いが激化するなか、ジェット団の元リーダーのトニーと、シャーク団のリーダーのベルナルドの妹マリアは、運命的な恋に落ちる。
結ばれるはずのない2人の恋をきっかけに、ギャングの抗戦はますます激しくなり、ついには犠牲者が出る事態に…。時代に翻弄された若者たちの友情・対立・恋愛を描く物語。
『ロミオとジュリエット』に着想を得た悲劇的なストーリーに、当時の社会問題を照らし合わせた『ウエスト・サイド物語』は、1957年にブロードウェイで初上映されてから今も世界中で愛されている往年の名作。
スピルバーグが映像化、撮影現場の写真を入手
そんなミュージカルの名作を、巨匠スティーブン・スピルバーグが映画化。主人公のトニーを若手きっての演技派アンセル・エルゴートが演じるほか、ヒロインのマリア役にはドラマ・映画の出演経験ナシの新人レイチェル・ゼグラー(Rachel Zegler)が大抜擢された。
ブロードウェイや有名バレエ団出身の実力派俳優たちが脇を固める同作は、2020年12月18日の全米公開に向けて只今撮影の真っ只中。その様子をフロントロウ編集部が入手することに成功した。
トニー役アンセル・エルゴート
リフ役マイク・ファイスト(Mike Faist)
ジェット団メンバー役カイリー・コフマン(Kyle Coffman)
ベルナルド役デヴィッド・アルヴァレス(David Alvarez)
アニタ役アリアナ・デボース(Ariana DeBose)
今回入手したのは、ニューヨークで行なわれた撮影風景の写真。ここでは、白人移民によるジェット団たちが自分たちのギャングたちを称える楽曲「ジェット・ソング」の撮影が行なわれていた。
一方、すぐそばでは、シャーク団のリーダーであるベルナルドと恋人アニタほか、プエルトリコの移民勢が歌って踊る、ラテンの雰囲気満載な「アメリカ」のシーンも撮影していた。
さらには、トニーがマリアにひとめぼれした後に歌う「マリア」のシーンで、アンセルが熱唱するシーンも激写。
話題作なだけに、撮影の様子は業界人も気になるのか、なんとスパイク・リー監督も現場を訪れ撮影を見学。スピルバーグ監督と話し込む姿も目撃された。
見ているだけでワクワクする写真の数々でさらに期待が高まる映画『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』。どんな作品に仕上がるのか、2020年末の公開まで待ちきれない。
(フロントロウ編集部)
※この記事は一部表記に誤りがあったため修正し加筆致しました。