禁断のコラボ曲MVが公開
シンガーのクリス・ブラウンとラッパーのドレイクと言えば、かつては“宿敵”と呼ばれた者同士。
それだけに、クリスが今年6月にリリースした通算9作目の最新アルバム『Indigo(インディゴ)』にドレイクが参加したという報せは、世界中のヒップホップ・ファンたちを驚かせた。
ここ数年の間にすっかり溝を修復したクリスとドレイクが夢の競演を果たしたのが、メロウかつダンサブルなチューン「ノー・ガイダンス(No Guidance)」。
そして、“禁断のコラボ”とも呼ばれた同曲のMVがついに公開された。
9分間にもおよぶ長編で描かれるのは、2012年にクリスとドレイク、そしてそれぞれの取り巻きたちの間で勃発したニューヨークのナイトクラブでの乱闘騒ぎに着想を得た、ちょっぴりハラハラしてしまう“バトル”の様子。
しかし、“バトル”と言っても、殴る蹴るの暴力が飛び出す物騒なバトルではなく、クリスと対峙したドレイクが可愛らしい少年を使ってクリスをディスるも失敗に終わったり、クリスが得意のダンスのスキルで応戦したり、それに対抗しようとドレイクがへっぴり腰なスネークダンスなどを披露して仲間たちから見捨てられてしまう…というコミカルな展開となっている。
リアーナが愛した男たち
2012年の乱闘騒ぎが勃発した原因の根底には、クリスとドレイクの双方と交際歴がある歌姫リアーナをめぐる因縁があったと言われている。
クリスは2007年後半からリアーナと交際するも、2009年末に口論の末にリアーナに暴力を振るい逮捕・裁判沙汰に。
一方のドレイクは、リアーナのことを7年以上も想い続けた結果、2016年にようやく恋を実らせるも、短期間の交際を経てすぐに破局。その後もしばらくは未練たらたらな素振りを見せていたが、最近では、ようやく吹っ切れたよう。
そんな“リアーナが一度は愛した男たち”であるクリスとドレイクは、数々のインタビューでお互いをディスり合うなど、何年間も犬猿の仲と言われてきたが、ドレイクが2018年に主催した誕生日パーティーにクリスが顔を出すなど、じわじわと新たな友情を築く様子が目撃されていた。
2人にとってかなり印象深い事件である乱闘騒ぎをコラボ曲のMVのネタにしてしまえるとは、クリスとドレイクの間にはもう完全に不和は無いよう。(フロントロウ編集部)