シリーズ完結編となった映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』で超強力なパワーを持ったキャプテン・マーベルの出番が少なかった理由を脚本家が説明した。(フロントロウ編集部)

キャプテン・マーベルの出番が少なかった理由

 MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の主軸となった『アベンジャーズ』シリーズの完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、実写化して社会現象を起こすほど人気となったマーベルの国民的ヒーローが一堂に会する、『アベンジャーズ』シリーズの集大成。

 この映画は、MCU映画に登場したキャラクターたちが最凶の敵サノスとその軍団に立ち向かうため、壮大な戦いが繰り広げられた。

画像: キャプテン・マーベルの出番が少なかった理由

 そんなヒーローたちのなかでも、とくに強力なパワーを見せつけたのが、2019年に公開された映画『キャプテン・マーベル』でブリー・ラーソンが演じたキャプテン・マーベル(キャロル・ダンヴァース)。

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 アベンジャーズのオリジナルメンバーも仰天した超人パワーを持つキャプテン・マーベルだが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、地球滅亡の危機に直面した時も“他の任務”によってサノスとの戦いに全面的に参加できなかった。

 キャプテン・マーベルがいたならもっと簡単にサノスを倒せたのではという意見が多く寄せられたこともあり、同作の脚本家であるクリストファー・マルクスとスティーヴン・マクフィーリーが「なぜキャプテン・マーベルの出番が少なかったのか」、という疑問に米Vanity Fairのインタビューで答えた。

「これから登場させるキャラクターがあれほどのパワーを持っていると、バランスを取るのが難しい。“前作ではできなかったことを全部片づけてくれる人を呼んだ”とも思われたくないから、カメオ出演より多いくらいで、かつみんなの問題をすべて解決してしまわない程度の出番に抑えることに決めたんだ」

 さらにスティーヴンは、キャプテン・マーベルの出番を減らした理由は他にもあるとしてこう語った。

「今作のポイントは、オリジナルのアベンジャーズである6人とお別れすることだったから、彼らのストーリーが重要だった」「(前作の)『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の時にも同じような問題が起きていて、世間は“行け!ブラックパンサー!彼が(単独映画公開から)2ヵ月後に戻ってくる。たくさんブラックパンサーのシーンを入れる”ことを期待する。だからシーンを入れた。ワカンダ王国も入れたし。でも彼は主役じゃない。だから、今回もアベンジャーズの6人にとってキャプテン・マーベルが彼らの問題を解決してしまうのは、フェアじゃないと思ったし、良いストーリーの伝え方とは思えなかった」

 クリストファーとスティーヴンが語ったように、『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、『アベンジャーズ』シリーズの完結編としてだけでなく、これまでMCU映画を牽引してきた映画『アイアンマン』シリーズのロバート・ダウニー・Jr.や、映画『キャプテン・アメリカ』シリーズのクリス・エヴァンスの“引退作”となった作品でもある。(フロントロウ編集部)

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