『永遠の門 ゴッホの見た未来』監督と俳優来日決定
日本でも大人気の画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。『自画像』や『星月夜』で有名な彼の生涯は順風満帆ではなかった。今回、そんなゴッホの生涯を描いた映画『永遠の門 ゴッホの見た未来』が公開される。それにあたって、主演のウィレム・デフォーとジュリアン・シュナーベル監督が来日することに。9月下旬に開催予定のジャパンプレミアに参加が決定した。
【あらすじ】
幼いころから精神に病を抱え、世の中に認められず、近しい芸術家たちとも真っ当な人間関係を築けなかった画家のフィンセント・ファン・ゴッホ。常に孤独だった彼が唯一才能を認め合った画家ゴーギャンと始めた共同生活もどんどん破綻していった。
誰にも理解されなくても、自分が見た美しさを信じ芸術と向き合った孤高の芸術家は、その短く情熱的な人生を通して何を見つめていたのか。
『永遠の門 ゴッホの見た未来』のキャスト
ゴッホ役を演じるのは俳優ウィレム・デフォー。映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』や映画『プラトーン』、映画『スパイダーマン』など幅広いジャンルで活躍し、これまで3度もアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、惜しくも受賞を逃し続けていたことから、無冠の名優として知られていた。
しかし今回『永遠の門 ゴッホの見た未来』で、ベネチア国際映画祭の男優賞を獲得。63歳であるにもかかわらず、37歳のゴッホを演じきるという円熟した芝居に大絶賛の声が集まっている。
親友のゴーギャン役には、『スター・ウォーズ』シリーズのポー・ダメロン役や、『インサイド・ルーウィン・デイビス 名もなき男の歌』に出演のイケメン俳優、オスカー・アイザック。
また、映画『偽りなき者』、ドラマ『ハンニバル』などに出演しているマッツ・ミケルセンも登場。
監督は映画『潜水服は長の夢を見る』や映画『ルー・リード/ベルリン』などのジュリアン・シュナーベル。幻想的で美しい、独特の世界観を目の当たりにさせてくれる。
来日はなんと17年ぶり
ウィレムが来日するのは、2002年の映画『スパイダーマン』のとき以来、17年ぶり。9月下旬に日本で開催予定のプレミアに、監督のジュリアンとともに登場する。
この作品について、監督のジュリアンは「この役は彼しか考えられなかった」とデフォーを大絶賛し、ゴーギャン役のオスカーは、「こんな映画には出会ったことがなかった。創造における爆発と内なる葛藤の爆発がないまぜになっていたゴッホを、リアルに実感できるんだから!」と興奮のコメントを残している。
上映にあわせ、上野の森美術館では2019年10月11日から「ゴッホ展」が開催。2020年1月25日からは兵庫県立美術館に巡回する。(フロントロウ編集部)