11年前の“未公開シーン”が明かされる
2008年に公開された映画『アイアンマン』は、ロバート・ダウニー・Jr.がアイアンマン(トニー・スターク)を演じたマーベルのヒーロー映画。この作品から、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)という世界観を共有したユニバースが誕生し、2019年に公開された映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの11年間に20本を超えるマーベル実写映画が公開された。
今や映画界を代表するメガシリーズとなったMCU。そのはじまりとなった『アイアンマン』のポストクレジット(※)から、今まで明かされなかった未公開シーンが、先日行なわれたSFやファンタジー、ホラー作品に賞がおくられるサターン賞で公開された。
※本編が終わり、エンドクレジッドが流れた後に映し出される特別映像のことで、MCU映画では『アベンジャーズ/エンドゲーム』以外のすべての作品にポストクレジットが含まれている。
Nick Fury references Spider-Man and the X-Men in this alternate take from the post-credit scene in ‘IRON MAN’. #Potentiality pic.twitter.com/OmtHItzovl
— Adam Hlavac (@adamhlavac) September 14, 2019
サミュエル・L・ジャクソン演じる平和維持諜報機関(シールド/S.H.I.E.L.D.)のニック・フューリーが、初めてトニー・スタークの前に現れ、「アベンジャーズ計画」について言及するシーンで、ニック・フューリーはこんなことを口にする。
「ガンマ線の事故や放射線を浴びた虫刺され、様々なミュータントでも足りないとでも言うのか。他人と上手くやれない、自分勝手なわがまま坊やの相手までしなきゃいけないのか」
この未公開映像には、MCUの第2作目となった映画『インクレディブル・ハルク』で科学者のブルース・バナーがハルクになってしまう原因となるガンマ線照射実験の失敗について、当時まだMCUへの加入が検討もされていなかった、クモに刺されて超人能力を手に入れたスパイダーマンの存在を明かし、マーベルのキャラクターたちについて言及した。
さらには、MCUとは完全に別の映画として公開された『X-MEN』シリーズのミュータントに触れるセリフもあり、この頃からMCUを壮大な世界観で描こうとしたマーベル・スタジオの野望が見える。
そんなセリフの後には、トニー・スターク:「誰だ?」、ニック・フューリー:「ニック・フューリー。シールドの長官だ。君とアベンジャーズ計画について話に来た」、トニー・スターク:「何をアベンジ(仕返し)するんだ?」、ニック・フューリー:「何でもありさ」という会話が続く。(フロントロウ編集部)