16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリが、国連の気候行動サミットに登壇。若者の気持ちを代弁する熱いスピーチを行なった。(フロントロウ編集部)

グレタ・トゥーンベリが国連で涙のスピーチ

 16歳の環境活動家として有名なスウェーデン出身のグレタ・トゥーンベリが、米ニューヨークで開催された国連の気候行動サミットに登壇。各国の政治家や官僚など、国や世界を動かす地位や力を持つ大人に言いたいことを聞かれたグレタが発した力強いスピーチが支持されている。

画像1: グレタ・トゥーンベリが国連で涙のスピーチ

「私が伝えたいことは、私たち若い世代は、あなたたち大人を見ている、ということです」

 シンプルにそのメッセージを話し始めたグレタは、今や環境活動家として最も有名と言っても過言ではない存在となった自身の立場を振り返り、こう叫んだ。

「これはすべて間違っているんです。私は今ここにいるべきではない。海の反対側にある(故郷スウェーデンの)学校に戻っているべきなんです。なのにあなたたちは、若者に希望を託している。なぜそんなことができるのか!あなたたちは、その空っぽの言葉で私の子供時代や私の夢を奪ったんですよ!」

「私たちは大量絶滅の始まりにいるのです。にもかかわらず、あなたたちの話すことと言ったら、お金や永遠に続くという経済成長のおとぎ話だけです。なぜそんなことができるのか!」

画像2: グレタ・トゥーンベリが国連で涙のスピーチ

 目を真っ赤にしながらそう話したグレタは、温暖化における平均気温上昇を1.5℃から2℃以下に留めることを目標とする国際協定「パリ協定」の考え方に触れ、各国がいまだに具体策を掲げていないことを非難した。

 1.5℃や2℃と聞くと大したことがないように聞こえるけれど、地球全体の平均気温が2℃上がれば、各国の気温はそれ以上に上がる。そこに湿度が加わった場合、体感気温ではその数十度上の温度になることも。そして、深刻な温暖化によって引き起こされる自然界の「連鎖反応」は人間にはコントロールできない。以下が、温暖化によって引き起こされる連鎖反応の例。

・海水面が上昇し、発生した洪水が島の奥まで到達するように。それによって淡水が塩水化し、水不足に陥る。
・海水の温度が上がることで海の生物の性別比のバランスが崩れ、生殖が出来なくなる。それによって生態系も崩れる。
・干ばつや洪水により、水不足や飲料水汚染が深刻化。それにより、感染症が深刻化する。
・ある地点で発生した嵐が起こした波が、遠く離れた島にまで到達し、晴れていても洪水が発生する。
・CO2削減に重要な森林での火災が増え、温暖化が加速。さらに生態系のバランスが崩れる。

 地球温暖化は加速度的に進んでおり、早急で厳しい対策が各国に求められている。とくに未来を生きる若者の間で気候変動への関心は高まっており、9月20日には世界各国で世界気候ストライキが行なわれ、その参加者は日本を含めて若者を中心に400万人を超えたとみられる。

画像3: グレタ・トゥーンベリが国連で涙のスピーチ

 グレタはさらに、大人に向けて怒りのメッセージを送った。

「あなたたちには失望しています。若い世代はあなたたちの裏切りに気がついています。未来を生きる世代は、あなたたちを見ています。もしあなたたちが私たちを失望させることを選ぶのであれば、私はこう言いましょう。私たちは、あなたたちを絶対に許さない」

(フロントロウ編集部)

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