ファイギ社長の新作に我こそは
映画界に残る歴史的大ヒットを記録した映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ほか、これまで20作品以上のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品をプロデュースしたマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長が、これまた映画界に多大な影響をもたらした大ヒットシリーズ映画『スター・ウォーズ』の新作を手掛けることになる。
『スター・ウォーズ』シリーズやスティーヴン・スピルバーグ監督の『インディ・ジョーンズ』シリーズなどを制作するルーカス・フィルムは、MCUを制作するマーベル・スタジオと同じウォルト・ディズニーの傘下であり、米TheHollywood Reporterによると、マーベル・スタジオのファイギ社長は現在、『スター・ウォーズ』の新作映画の制作に取り掛かっていると報じている。
さらに同メディアは、ファイギ社長は同作に登場する特定の役としてすでに大物俳優に声をかけたという。
そんなニュースを報じた米メディアのColliderが、ツイッターに「どのMCU俳優を『スター・ウォーズ』映画で見たい?」とツイート。
Me.
— Chris Evans (@ChrisEvans) September 27, 2019
これにまさかのクリス・エヴァンス本人が、「僕。」と返信。自ら『スター・ウォーズ』への出演に手を挙げた。
クリスは、2011年のMCU映画『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』から2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの約8年間で、キャプテン・アメリカ(スティーブ・ロジャース)役を熱演。
『アベンジャーズ』シリーズ完結編となった『アベンジャーズ/エンドゲーム』をもって、事実上MCUを卒業したクリスが、今度は『スター・ウォーズ』への出演に意欲を示した。
ファイギ社長の動きの背景には
クリスが名乗り出たことでさらなる盛り上がりを見せている、ファイギ社長による新作映画『スター・ウォーズ』の制作については、ウォルト・ディズニーのチェアマンであるアラン・ホーンが声明文を発表して、報道を正式に認めた。
声明文には、「スカイウォーカー・サーガ(※)を締めくくるにあたり、スター・ウォーズの物語を新たな時代に進化させたい(ルーカス・フィルム社長の)ケイシーと、素晴らしき大ファンのケヴィン(・ファイギ社長)という、特別な2人のプロデューサーが『スター・ウォーズ』映画でタッグを組むことは、必然だ」と書かれており、ファイギ社長がルーカス・フィルムのキャスリーン・ケネディ社長とともに、『スター・ウォーズ』を制作することが発表された。
※スカイウォーカー・サーガとは、『スター・ウォーズ』の旧3部作と新3部作を合わせた合計9本を示す総称で、2019年12月20日に全米同時公開される映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、このスカイウォーカー・サーガを締めくくる完結編である。
マーベル・スタジオを代表するファイギ社長が、新作『スター・ウォーズ』を制作する動きの背景には、長いこと囁かれているファイギ社長がルーカス・フィルムの次期代表になるのではというウワサがある。
ルーカス・フィルムのケネディ社長は2021年に契約更新を控えているため、このタイミングでヒット作を量産しているマーベル・スタジオのファイギ社長がルーカス・フィルム社長の座を受け継ぐことになるかもしれない。(フロントロウ編集部)