ファッションを通じて「乳がん」を知る機会を
毎年10月は、乳がんの早期発見や早期治療を啓発・推進することを目標としたピンクリボン月間。今年も多くのブランドやメーカーが、ピンクリボン月間を意識したアイテムや企画を発表するなか、人気シューズブランドのヴァンズ(Vans)からも限定コレクションがお披露目された。
乳房を露わにした乳がん患者のイラストや、アイコニックな市松模様にところどころ乳首をあしらったデザインのスニーカーのほか、Tシャツやキャップ、リュックサックなど、乳がんへの関心や認知を高めることを目的としたアイテムを多数取り揃えている。
近年、欧米諸国だけでなく、日本でもとくに若年で乳がんになる人が増加傾向にあるが、ひと昔前と違って、医療が進化した今は乳がんは“死ぬ病気”ではなく、早期発見・治療をすれば“治る病気”へと変化。そのためにもまずは日頃からセルフチェックをしたり、定期的に検診を受けたりすることが重要になる。
ちなみに、乳がんは女性特有の病気だと思われがちだが、男性にも乳腺はあるので、乳がんになる可能性はゼロではない。乳がん患者のうち男性は全体の1%とかなり低いが、女性と比べて乳がんに対する意識が低いため、発見された時にはすでに進行していたり、ほかの組織に転移していたりするケースが多い。(フロントロウ編集部)