2004年のキャットウーマン、ハル・ベリー
キャットウーマン役で有名な俳優のひとりと言えば、2004年の映画『キャットウーマン』で主演を務めたハル・ベリー。
ハルは映画『アカデミー 栄光と悲劇』でエミー賞やゴールデングローブ賞を受賞しただけでなく、映画『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として、アカデミー主演女優賞、ベルリン国際映画銀熊賞も受賞するという、伝説的な快挙を成し遂げた実力派。
けれども残念なことに、『キャットウーマン』では、毎年アカデミー賞授賞式の前夜に「その年最低」の映画を選んで表彰するゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞を受賞。
賞に選ばれてもほとんど受け取りに来る監督や俳優はいないその授賞式に、ハルはわざわざ過去に獲得したオスカー像を持参して「夢じゃないの!? 信じられない!」と涙ながらに登場した。そして像を高々と突き上げながら、2001年の映画『チョコレート』でアカデミー賞主演女優賞を獲得した時のセリフを完全再現するなどの懐の深さも見せつけた。また、その際に発言した「よき敗者になれないものは、よき勝者にもなれない」という言葉に、観客からは大喝さいが贈られた。
そんな大女優ハルが演じたキャットウーマンを、ロバート・パティンソンをバットマン/ブルース・ウェイン役に迎えて制作される新作映画『ザ・バットマン』で演じることになったのは、ゾーイ・クラヴィッツ。
ゾーイは、映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』への出演をきっかけに、映画『ダイバージェント』や映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などで活躍。さらにはエミー賞8冠、ゴールデングローブ賞4冠に輝いた人気ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』にメインキャストとして出演しており、まさに今を時めく俳優。
そんなゾーイに、ハルは自身のツイッターで祝福モード。
Special shout-out to your new #CatWoman, the eternally graceful & extremely bad ass @ZoeKravitz. Keep shining Queen & welcome to the family! ♥️✨ pic.twitter.com/9YJ2EekcNG
— Halle Berry (@halleberry) October 17, 2019
「あなたたちの新しいキャットウーマンである、永遠に優雅でかっこいいゾーイ・クラヴィッツにスペシャルなエールを送ります。クイーン、ずっと輝いていてね。そして、家族へようこそ!」
アン・ハサウェイも優しく祝福!
アン・ハサウェイは2012年に公開された映画『ダークナイト・ライジング』でキャットウーマンを演じた。
本編では「キャットウーマン」と名乗らなかったものの、その服装や「セリーナ・カイル」というキャットウーマンの本名を名乗っていたことから、キャットウーマンだといわれている。
またアンも、さまざまな映画でアカデミー賞やゴールデングローブ賞などに多数ノミネートされた経験があり、映画『レ・ミゼラブル』ではアカデミー賞助演女優賞を受賞した人気俳優。
アンは自身のインスタグラムにゾーイの美しい写真をアップ。
「一生に一度の大役を果たすことになったゾーイに最大限の祝福を!まあ、今世では一度きりのね…。セリーナになりきることを楽しんで!」
過去にキャットウーマンは、ハルやアンの他にもミシェル・ファイファーが『バッドマン・リターンズ』で演じた。
バットマン映画の3部作『ダークナイト』シリーズでバットマンを演じたクリスチャン・ベールも注目しているという『ザ・バットマン』の全米公開は2021年6月25日予定。(フロントロウ編集部)