※映画『ジョーカー』のネタバレを含みます。
ヒースのジョーカーとホアキンのジョーカー
ホアキン・フェニックス主演で大ヒットを記録している映画『ジョーカー』。今作では、喜劇王チャールズ・チャップリンや、マーレイ・フランクリン役で出演しているロバート・デ・ニーロの代表作『タクシードライバー』や『キング・オブ・コメディ』などへのオマージュが散りばめられている。
しかしジョーカーと聞けば、クリストファー・ノーラン監督のバットマン3部作第2作目『ダークナイト』で故ヒース・レジャーが演じ、絶大な人気を博すジョーカーを思い浮かべるファンは多い。
ヒース版ジョーカーをトッド・フィリップス監督が意識しなかったはずはないけれど、監督はオマージュを捧げたかどうかには明言していない。しかしファンにとってそこは気になってしまうところ。1人のファンが、あるシーンがヒース版ジョーカーへのオマージュだと発言し、論争が巻き起こっている。
ネットユーザーのケヴィンが意見したのは、ホアキン版ジョーカーがパトカーの中から夜の街を眺めるシーン。『ダークナイト』では夜の街を走るパトカーからヒースのジョーカーが身を乗り出すシーンがあり、雰囲気は似ている。
for those who didn’t catch the reference #Joker pic.twitter.com/W4YeCCw3wX
— Kevin J. (@__greys) October 6, 2019
しかし別のファンは、それは違うとのコメント。映画の始めに電車から外を眺める悲しみに暮れるアーサー・フレックと、ジョーカーになって幸せなアーサーの対比だとの意見が出た。
Wrong. The shot was a comparison of his sadness of no one noticing him in the beginning to his happiness of everyone paying attention to him at the end. pic.twitter.com/bdeJZrThAH
— Brown Recluse (@blkbuddha) October 6, 2019
2人の意見には双方に賛同者が集まり、さらには2つの見解は両方とも合っているのではという意見まで飛び出す事態となった。
もちろんフィリップス監督からの公式なコメントはないので、結論が出ることはないのだけれど、ファンにとってヒース版とホアキン版を見比べることは、思わず熱狂してしまうことのよう。(フロントロウ編集部)