「人生を破壊される」
ヘンリー王子とメーガン妃が長男アーチーを同伴して行なったアフリカ外遊を追った英iTVのドキュメンタリー番組『ハリー&メーガン:アン・アフリカン・ジャーニー(Harry & Meghan: An
African Journey)』が公開。
その中で、メーガン妃が、ヘンリー王子との交際を始め結婚を意識し始めた当初、イギリスのメディア事情をよく知る友人たちから、ヘンリー王子との結婚について考え直すようアドバイスされていたことを明かした。
数日前に先行公開されたインタビュー映像の中で、ここ約2年間のうちに、結婚、アメリカからイギリスへの移住、ロイヤルファミリーへの転身、妊娠・出産といった人生における大きな節目や環境の変化を経験するなかで、英タブロイドによるネガティブ報道が加速したことに苦しめられていることを明かし、「自分は大丈夫じゃない」と正直に認めたメーガン妃。
インタビューの全編では、さらに、「大変です。みなさんにはなかなか理解していただけないかもしれませんが…でも、正直言って、こんなことになるなんて思いもしませんでした」と、結婚前から多少は覚悟はしていたものの、現在自身が直面しているメディアによるプレッシャーは想像を絶するものだと語った。
「夫と出会ったばかりの頃、私の友人たちのほとんどは、とても喜んでくれました。でも、イギリス人の友人たちには、『もちろん、彼は素晴らしい人でしょうけど、結婚はしないほうがいい。イギリスのタブロイドに人生をボロボロに破壊されるよ』と言われたのです」
ときに残酷にもなり得る英国内のマスコミの体質について、友人たちからそう警告を受けていたことを明かしたメーガン妃だが、当時は、そんな友人たちのアドバイスをただ純粋に理解することができなかったという。
ヘンリー王子との結婚後、友人たちの助言がまさにその通りだったことを身をもって知ったメーガン妃は、これまで、唇を噛むようにしてぐっと耐えてきたとしながらも、インタビューの中で「とても複雑です」とストレスを吐露した。
マスコミへの反撃
メーガン妃が苦悩する姿を隣で見てきたヘンリー王子は、ついに堪忍袋の緒が切れた様子で、先日、メーガン妃への個人的な手紙を入手し、内容を意図的に改変して心象を悪く見せようとした英メディアに対して法的措置を敢行。
イギリス王室のロイヤルファミリーは、これまで、どんな報道をされても“文句を言わない、説明もしない”を暗黙のポリシーとしてきただけに、これは異例のこと。
王室の反対を押し切って行なわれたというヘンリー王子の行動も、そして、メーガン妃が全国放送の番組内でつらい胸の内を正直に打ち明けたことも、これらは行き過ぎた報道を繰り返す英国内の悪質なマスコミへの一種の“反撃”だととらえられている。
ヘンリー王子は、同ドキュメンタリーの中で、「世間から批判が生じるだろう」と現時点ではあまり現実味は無いとはしながらも、将来的には、マスコミの目を避けるため、母国イギリスを去り、“第2の故郷”と呼ぶアフリカに拠点を移して現地でのチャリティ活動により精力を注ぎたいという願望を口にしていた。(フロントロウ編集部)