Photo:ゲッティイメージズ、スプラッシュ/アフロ
シンガーのケイティ・ペリーが、パパラッチが撮影した“自分の写真”をインスタグラムに無断で投稿したとして、写真の著作権を所有するフォト・エージェンシーから訴えられたことが明らかに。(フロントロウ編集部)

約1,500万円の賠償金を請求される

 「キス・ア・ガール」や「カリフォルニア・ガールズ」といったヒット曲で知られるシンガーのケイティ・ペリーが、パパラッチが撮影した“自分の写真”をインスタグラムに無断で投稿したとして、写真の著作権を所有するフォト・エージェンシーから訴えられたことがわかった。

 原因となったのは、今から3年前の2016年のハロウィンで政治家のヒラリー・クリントンに扮したケイティの姿を収めたコチラの写真。

画像: 約1,500万円の賠償金を請求される

 米E!Newsによると、今回訴えを起こした大手フォト・エージェンシーのBackgirdは、同社に著作権がある写真をケイティが無断でインスタグラムにアップしたことが、著作権侵害にあたるとして、ケイティ側に約1,500万円の損害賠償金を支払うことを要求しているという。

 じつは、この数週間前にシンガーのジェニファー・ロペスも、同様の理由で別のフォト・エージェンシーから約1,500万円の損害賠償金を求めて訴えられたばかり。ちなみに、ジェニファーがフォト・エージェンシーから訴えられたのはこれが初めてではない。

 今のところケイティもジェニファーも訴訟の件に関して沈黙を貫いており、今後どういった行動を起こすのかに注目が集まっている。

パパラッチに訴えられたセレブの対応は様々

 ちなみに、ケイティやジェニファー以外にシンガーのジャスティン・ビーバーアリアナ・グランデ、モデルのジジ・ハディッド、リアリティスターのクロエ・カーダシアンといったセレブたちも、過去にパパラッチが撮影した自分の写真を無断でSNSにアップして訴えられたことがある。

 人によって対応は様々で、ジャスティンとアリアナは訴えられた直後に相手と秘密裏に交渉を行ない、示談というかたちで解決。

画像: アリアナはこの写真が原因でパパラッチから訴えられてしまった。

アリアナはこの写真が原因でパパラッチから訴えられてしまった。

 一方、ジジとクロエは元々“無断”で撮影されたプライベートな写真を、被写体となったセレブ本人がパパラッチやフォト・エージェンシーに“無断”で使うのは当然の権利であり、それで訴えられるのは不当だと主張。自分たちは日々パパラッチからのストーカー行為に耐えているのに、彼らが許可なく撮影した写真をSNSに投稿しただけで訴えらえるなんて「納得いかない」と、真っ向から反論する姿勢を見せていた。

画像: 人当たりがよく、パパラッチに対しても笑顔を向けることが多いジジ。

人当たりがよく、パパラッチに対しても笑顔を向けることが多いジジ。

 インターネットの普及によって、SNSが人々の生活に欠かせないツールになった今、セレブのファンが作ったいわゆるファンアカや、セレブ本人が写真の所有者に無断でパパラッチ写真をSNSにアップすることが“当たり前”になっており、わざわざ大金を払わずとも独占的な写真や動画を簡単に見られるようになってしまった。

 しかしその裏で、セレブのプライベートな写真を売っているパパラッチの収入は激減。その結果、ここ数年、SNSでフォトクレジットなしでパパラッチ写真を使うセレブをターゲットに訴訟を起こす事案が激増している。

 とはいえ、セレブとパパラッチは持ちつ持たれつの関係。ジジやクロエの主張はごもっともだが、パパラッチに撮影された写真がメディアに出回ることで、知名度や人気上昇につながることもあり、切っても切れない“微妙な利害関係”にあることも事実。今後も同じようなトラブルが起きることが予想されるが、双方が納得する解決策がない今、個々で上手く対応していくしかないよう。(フロントロウ編集部)

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