次世代の間で環境問題に対して関心が高まっていることを受け、イタリアが気候変動に関する授業の義務化を決定した。(フロントロウ編集部)

気候変動の授業を義務化

 16歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリによって、世界中の若者の間で、未来のために環境保護のために早急な対策を求める動きが活発化。グレタが行なう、学校を休んでのデモは日々大きなものとなっており、今年2019年3月に世界112ヵ国で1,769ものデモが行なわれた際には100万人を越える参加者、そして9月に世界各国でデモが行われた際には400万人を越える参加者が集まったほど。

画像: 気候変動の授業を義務化

 そんな世界的な動きを受けてイタリアのロレンツォ・フィオラモンティ教育相が、イタリア国内の公立学校で、気候変動に関する授業を必修科目とすることを発表した。

 フィオラモンティ教育相は「イタリアが気候変動に対するリーダーになってほしい」と語り、彼のスポークスマンは、気候変動の授業を義務化したのはイタリアが初めてだとした。

 気候変動の授業は1年間で33時間に設定され、来年2020年9月から開始されるという。また、地理や数学、物理などの教科でも、持続可能な開発の観点からも授業が進められるそう。

 フィオラモンティ教育相は9月に、生徒たちに学校を休んで気候変動のデモに参加することをアドバイスして批判されたことがある。また彼が提出した、飛行機チケットやプラスティック製品、甘味に対して増税をして教育予算に充てる法案も批判の対象となったが、今週議会に提出された2020年の政府予算案では、プラスティック製品と、甘い飲み物への課税が盛り込まれた。(フロントロウ編集部)

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