ロマン・ポランスキー監督は、過去にポランスキー監督からレイプされたと実名で訴えた元俳優のヴァレンティナ・モニアの主張を否定した。(フロントロウ編集部)

フランスに広がる#MeTooの波

 ロマン・ポランスキーは、映画『戦場のピアニスト』や映画『ローズマリーの赤ちゃん』などの歴史的名作を生み出してきた監督。最近では、レオナルド・ディカプリオが主演した映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で60年代の人気映画監督として描かれ、注目が高まった。

 そんなポランスキー監督は、1978年に俳優ジャック・ニコルソンの自宅で当時13歳だった少女をレイプし懲役50年という刑を受けたにもかかわらず、法廷の外では無罪を主張。そのうえ冤罪だと訴え続けた。その後42日間の拘留の後に釈放され、1978年にフランスに脱出してからというもの、ずっとそこで暮らしている。

画像: フランスに広がる#MeTooの波

 そんななか、フランスの俳優ヴァレンティナ・モニアは、当時18歳の時に1975年にスイスのグシュタードで、ポランスキー監督からきわめて暴力的に襲われたことを、実名で告白。11月8日の仏大衆紙LeParisienで、「死ぬかと思った」と述べた。彼女は、目撃者にも連絡を取り、目撃者もそれが事実であることを証明している。ヴァレンティナはさらに、錠剤を飲まされそうになったことや、ポランスキーに涙ながらに口止めされたことを激白。

 対するポランスキー監督の弁護士はポランスキー氏が、「レイプ疑惑に強く異議を唱えます」と語り、新聞側に対する法的措置も辞さない考えだという。

 フランスでは先週、俳優のアデル・エネルが12歳の頃、初めて出演した映画の監督からセクハラを受けたと明らかにし、映画界に衝撃が走ったばかり。ヴァレンティナがその告白に共鳴し、フランス映画界には#MeTooの波が押し寄せ始めている。

画像: アデル・エネル

アデル・エネル

 ポランスキー監督は、フランスに渡った後も映画を撮り続けており、最新作『An Officer and a Spy(J'accuse)』は11月13日にフランスで公開されたばかり。(フロントロウ編集部)

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