テイラー・スウィフトが中国・上海で行なった公演のステージでヒット曲の数々を披露。しかし、彼女が堂々と歌ったある「フレーズ」がきっかけで、“逮捕説”が浮上する騒ぎに発展。(フロントロウ編集部)

上海で行われた注目イベントでパフォーマンス

 シンガーのテイラー・スウィフトが、中国では毎年恒例の大規模セールが行なわれることで知られる11月11日の「独身の日」を記念した、大手ネット通販企業アリババ集団主催のイベントに出演した。

 収容人数7万1千人といわれる上海のメルセデス・ベンツ・アリーナで行なわれたカウントダウンイベントでヘッドライナーを務めたテイラーは、最新アルバム『ラヴァー(Lover)』の収録曲「ミー!」、「ラヴァー」、「ユー・ニート・トゥ・カームダウン」の3曲を披露。

画像1: 上海で行われた注目イベントでパフォーマンス

 中国での愛称である「メイ・メイ(Mei Mei)」のコールを一身に浴びながら、観客たちを盛り上げた。

画像2: 上海で行われた注目イベントでパフォーマンス

あの曲の「歌詞」をそのまま歌う

 同イベントの効果もあり、アリババの今年の「独身の日」セールは、開始から1時間余りで1000億元(約1兆5600億円)の売り上げを突破。前年の記録を余裕で上回ったが、そんな公演のステージで、テイラーがあるフレーズを歌うのを見た海外のネットユーザーたちが、一瞬、凍りつく場面があった。

 問題のフレーズとは、LGBTQ+コミュニティへのサポートを歌った楽曲として知られる「ユー・二ード・トゥー・カーム・ダウン」に含まれる「cause shade never made anybody less gay(だって悪口を言ったって、誰かがゲイであることは変えられないし)」という歌詞。

画像1: あの曲の「歌詞」をそのまま歌う

 中国では、同性愛を「非正常の性関係」としてインターネットの番組などで表現することを禁止しており、さらに中国版のツイッター、ウェイボ―では、2018年に一斉に同性愛にまつわる投稿を削除して大きな反発を招いた経緯がある。

 さらに、2019年1月には、「男性の同性愛」を描く人気小説家に対して、懲役10年半の実刑判決が言い渡されたというニュースが世界的に報じられたことなどもあり、海外の多くの人々は、中国という国は、未だLGBTQ+コミュニティに対してあまり寛容ではないと認識している。

 映画やテレビ番組、音楽といった娯楽に関する政府の検閲も厳しいため、一部のネットユーザーたちは、今回、テイラーがLGBTQ+アンセムと呼ばれる「ユー・二ード・トゥ・カーム・ダウン」をパフォーマンスしたことや、“同性愛批判”を批判する歌詞を改変せずに歌ったことで、中国の法律に抵触してしまうのではないかという不安を抱いた。

画像2: あの曲の「歌詞」をそのまま歌う

 そんな心配から、ツイッターでは「#FreeTaylor(テイラーを解放せよ)」が頻用。さらに、この話題についてイタズラに茶化す人々の間では「#TaylorSwiftIsGoingToJailParty(テイラー・スウィフトが刑務所入りするってよパーティー)」というハッシュタグが使用され、少なくとも、今後、テイラーが中国から出禁になるのではないかなどと囁かれた。

 しかし、中国出身のテイラーファンたちは、これに強く反発。「テイラーは無事」であり、中国のLGBTQ+を取り巻く事情は海外の人々が思っているよりも「ずっと寛容」で、「こういったハッシュタグが使われていることは心外だ」と口々に訴えている。

 一方のテイラーは、上海滞在を楽しんでいる様子で、インスタグラムに公演前の楽屋でリラックスする様子や、翌日に行なったミート&グリートの控え室が自分仕様にアレンジされていたことを喜んでいるといった内容を投稿しているので、歌詞をそのまま歌ったことで何か問題が発生したということは無さそう。

(フロントロウ編集部)

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