ソニック改良にいくらかかった?
日本発のゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』をもとにした映画『ソニック・ザ・ムービー』は、制作発表当初からゲームファンたちの熱い視線を集めていた。しかし、5月初めに公開された予告に登場した主人公ソニックの姿が、ゲーム版と比べて胴が長く、歯も真っ直ぐで、まるで人間のようなデザインであったため「不気味すぎる」、「こんなのソニックじゃない」と大不評だった。
これを受け、監督を務めるジェフ・ファウラーはツイッターを通じて、当初よりも公開日を3ヵ月延期し、キャラクターアートの改善に着手すると発表。2019年11月、ゲームに登場したソニックに近づいた、可愛らしくヤンチャなイメージが全面に出ているデザインに変更された“改良型ソニック”の予告編が公開され、ファンを喜ばせた。
そんな“ソニックの改良”にかかった期間は約6ヵ月程度しかなかったため、一体いくら費用がかかったのかがファンの間で話題に。最も有力視されていたウワサは、アニメ情報をツイートする個人のアカウントが発した約38億円(3500万ドル)という情報で、その莫大な費用を回収できるのかという心配ムードがファンの中で漂っていた。
しかし米Indiewireが『ソニック・ザ・ムービー』の制作に近い情報筋に調査したところ、かかった費用は、ファンの予想をはるかに下回る5億4千万円(500万ドル)程度の見込みだという。さらに、同メディアによると「ソニックのデザイン改良」という作業がチームを苦しめたというウワサも、真実ではないそう。
いずれにせよ、最初の経費より多く費用がかさんでしまった『ソニック・ザ・ムービー』に対し、海外のファンたちは「さあ、みんなソニックを見に行って応援しよう」「ソニックの制作チームがたくさん働いたことは間違いない」と、ねぎらいと励ましの声を送っている。
映画『マスク』などで知られるジム・キャリーがソニックの宿敵ドクター・エッグマンを演じ、ソニックとバディを組む警察官のトム・ウォシャウスキー役をドラマ『ウエストワールド』のジェームズ・マースデンが演じる『ソニック・ザ・ムービー』は、日本では2020年3月27日から公開がスタート。(フロントロウ編集部)