カーラが過去の自分に送るアドバイスとは?
モデルから俳優へと華麗なる転身を遂げ、映画『スーサイド・スクワッド』など、数々の話題作に出演するカーラ・デルヴィーニュ。明るく天真爛漫な性格で知られ、順風満帆にキャリアを築いているカーラだけれど、じつは波乱万丈だった過去を持っている。
双極性障害やうつ、ヘロイン中毒に悩む母の傍で、自身が10代の頃に自分の人生を終わらせようと思ったと以前明かしていたカーラは、出演する番組『Running Wild』で、過去をこう振り返った。
「自分が誰であるかを理解できるような感覚はなかった。アイデンティティというものがなかったの。私が経験したものといったら、精神的な病気、子供でいること、母の介護、そしてスーパーモデル。それらはとってもバカらしく思えた」
「私が持っていた誠実さやモラルを含めて、全てが腐りそうだった。私には何も残っていなかったの。だって、自分自身を売っていただけだもん。どこかに所属したいと思っていた。人が私を雇ってくれることで、自分が誰なのかを分からせてくれる何かが手に入ると思っていたから」
自分の存在意義が分からずに、それをモデルという肩書で埋めようとしたというカーラ。しかし、自分を悩ませるトラウマと真正面から向き合ったことで、自分を理解し始め、その結果孤独を乗り越えることに成功したと告白した。
そんなカーラは、自らの命を絶ちたいと思うほど思い悩んでいた15歳の自分に、こうアドバイスを送った。
「自分が誰か分からないのに、自分を好きになることなんてできないよ。今なら、もっとコミュニケーションをとってみてって言うかな。自分が乗り越えようとしていることをオープンにしてみなよって。だって正直、自分の心の繊細さにすら自信を持つことを誇りに思えるのって、これ以上に望めないくらい素晴らしいことだから」
輝かしい功績の影で悩んでいた過去を明かすことができるほど、心に余裕ができたと話したカーラ。今では、性的マイノリティの権利や理解向上のために声を挙げ、アクティビストとしても活動し、多くの人に勇気を与えている。(フロントロウ編集部)