『ハリポタ』で経験した初めての日本
2005年に公開された映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で、主人公ハリー・ポッターの恋敵セドリック・ディゴリーを演じたロバート・パティンソン。
セドリックは、『ハリー・ポッター』シリーズを通してこの1作しか登場しなかったが、続編にも語り継がれる物語のキーパーソンとして強烈なインパクトを残し、密かに人気を集めた。
ホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮のひとつ、ハッフルパフいちの人気を誇るセドリックを演じたロバートが、Appleのポッドキャスト『HFPA In Conversation』で当時の思い出を振り返った。
「『ハリー・ポッター』は素敵な環境だった。(脚本の)デイヴィッド・ハイマンはものすごくきちんと現場を仕切っていて、あれから出演した映画と比べても、『ハリー・ポッター』の現場は守られていた。とくに子供たちの扱いがね。映画の現場ではよく子役に勉強を教える先生がいるのを見るけど、『ハリー・ポッター』はまさに学校だった。(勉強と)同時に仕事もしていたかんじだったよ。僕はもう学校を卒業していたけど、みんなちゃんとした時間割りの授業を受けていて、家族に優しい環境だった。(授業を受けていた)彼らはそうは思っていないかもしれないけど」
そう語ったロバートは、『ハリー・ポッター』でとくに印象に残っている思い出として、初めて東京を訪れた時のエピソードも語った。
「とくにプレスツアーは楽しかった。初めて東京に行った時に、部屋に座って街を見下ろして『ワオ、こんなことが起こるなんて』と思ったのを覚えている。特別な思い出だよ。映画が大好きだし、この作品がなかったら本格的に役者を続けていなかったと思う」
ロバートといえば、代表作に社会現象を巻き起こしたシリーズ映画『トワイライト』をはじめ多数の作品で主演を務める、同世代を代表する人気俳優のひとり。DCコミックスの話題の新作でバットマン役にも起用され、さらに輝かしいキャリアを築いているロバートは、『ハリー・ポッター』があったからこそ、今も役者を続けていると感慨深げに話した。(フロントロウ編集部)