ジェイソンがクリスを名指しで批判
DCコミックスを原作とするDCエクステンデッド・ユニバースの映画『アクアマン』で主人公のスーパーヒーロー、アクアマンを演じたジェイソン・モモアが、マーベルMCU映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をはじめとする、数々の大作映画で主演を務めるクリス・プラットに宛てて送ったメッセージの内容が話題になっている。
DCとマーベルでまったく畑は違うものの、お互いにアメコミが原作の映画作品でスーパーヒーローを演じるジェイソンとクリス。DCとマーベルの垣根を越えた2人の交流に胸を躍らせたファンの方も多いと思うが、残念ながら、ジェイソンからクリスのもとに送られてきたメッセージは若干手厳しいものだった。
事の発端となったのは、クリスがインスタグラムにアップしたコチラの写真。
上の投稿は、フィットネスに精通するクリスが、アマゾン(Amazon)とタッグを組んで、ワークアウト関連のオススメグッズを販売する「The Chris Pratt Store」を同サイトに開設したことを報告するもの。
この写真の中でクリスは水が入ったペットボトルを手にしていたのだが、これに「待った」をかけたのがジェイソン。
映画のなかだけでなく、私生活でも海と自然をこよなく愛するジェイソンは、深刻化するプラスチックによる海洋汚染を食い止めるべく、以前から積極的に環境保護活動や啓もう活動を行なっており、もちろん彼自身も日頃から地球環境に優しい素材を使うように心がけている。
プラスチックごみによる海洋汚染問題とは?
世界の海に存在するプラスチックごみは1億5,000万トンにのぼり、毎年800万トンものプラスチックごみが新たに流入していると推測されている。プラスチックごみが生態系に与える影響はかなり深刻なもので、プラスチックごみを誤食(誤飲)して命を落とす海洋生物が後を絶たず、海底に蓄積されたプラスチックごみが、サンゴや海草といった植生に甚大な被害を与えているとの報告もある。
そんなジェイソンにとって、プラスチック製のペットボトルは“悪”そのもの。とくにクリスのように影響力のある人物が、堂々とペットボトルを使用していることが我慢ならなかったのか、問題の投稿に「兄弟よ。君のことを愛してる。でも、ペットボトルを使うなんてどうかしてる。君もプラスチックの消費量を減らすべきだ。頼むよ 」というコメントを残して、プラスチックの消費量を減らすよう呼びかけた。
その後、自分のコメントが世間の人たちにネガティブな印象を与えてしまったことを知ったジェイソンは、自身のインスタグラムでこう釈明した。
「兄弟よ、知ってると思うけど、俺と俺の子供たちは君自身、そして君がやることすべてにゾッコンだ。今回の件が悪いかたちで伝わってしまったことを謝るよ。そんなつもりじゃなかった。俺はただ1人でも多くの人がプラスチックの消費量を減らし、その輪が広がることに情熱を注いでいるだけなんだ。ペットボトルは使用するべきじゃない。だから、君がアマゾンで売る商品にも、再利用可能なボトルを使ってくれると嬉しい。そうすればみんなが買えるようになる。君は多くの人たちに良い影響を与えることができる存在で、僕も君から影響を受けている1人だ。まずは君にMANANALU(※)を1箱プレゼントするよ」
※ジェイソンが手がけるエコ・フレンドリーな水のブランド。
自身の発言が想像以上に大きく取り上げられてしまったことを素直に謝罪したジェイソンだったが、最後まで「ペットボトルの使用は良くない」という自身の信念を曲げることはなかった。
ちなみに、ジェイソンはクリスの反応を気にしていたが、その思いはクリスにしっかり届いていたようで、「アクアマン!君はまったくもって正しい。なんてこった。僕はいつも再利用可能な特大サイズのウォーターボトルを持ち歩いてるんだ。なんならこの写真を撮影した日にも持っていたのに!!僕の記憶が正しければ、僕が手をどこに置けばいいのか困ってるのを見た誰かにあのペットボトルを渡されたんだ!(写真撮影の時)手をどこに置けばいいのかわからないんだ!いつになっても慣れない。これはマジで。僕も君のことが大好きだ。申し訳なく思ってる。僕も君のアトランティス(アクアマンが統治する海底王国)がプラスチックで汚染されることは望んでいない。子供たちよ、聞こえたかい?リデュース(削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再利用)だ」と前向きな言葉を返信している。(フロントロウ編集部)