ワールドプレミアに豪華キャストが集結
ミュージカル映画『キャッツ』のワールドプレミアが米ニューヨーク、マンハッタンのアッパー・ウェスト・サイドにある由緒ある総合芸術施設リンカーン・センターで開催。
同作で、主役級の存在感を放つ白猫ヴィクトリア役で銀幕デビューを果たしたバレリーナのフランチェスカ・ヘイワードをはじめ、グリザベラ役のシンガーのジェニファー・ハドソン、マキャヴィティ役の俳優のイドリス・エルバ、ジェニエニドッツ役の俳優のレベル・ウィルソン、バストファー・ジョーンズ役のコメディ俳優のジェームズ・コーデン、ラム・タム・タガー役のシンガーのジェイソン・デルーロら豪華キャストたちが華やかな装いでレッドカーペットに登場するなか、やはり、ひときわ注目を集めたのは、セクシーな赤毛の猫ボンバルリーナを演じたシンガーのテイラー・スウィフトだった。
原作となったミュージカル版『キャッツ』の作曲家でもある巨匠アンドリュー・ロイド・ウェーバーとともに、劇中歌「ビューティフル・ゴースツ」の制作にも携わったテイラーは、2018年に行なった自身の世界ツアー『レピュテーション・スタジアム・ツアー』の終了後すぐに取りかかったという『キャッツ』の撮影について、「(断片的に撮るのではなく)1曲すべてを通しで、生で歌ったり、踊ったりするっていうのを30回くらい繰り返したかな。12時間ぶっ通しで歌って踊って…っていうのは、なかなかタフだった。でも、私は、幸運なことに、ちょうどツアーを終えたばかりで、準備万端な状態で撮影に望めたわ」と米Access Onlineに回想。
「ビューティフル・ゴースツ」が第77回ゴールデン・グローブ賞の主題歌賞にノミネートされたことについて、「まるで雲の上にいるような気分。すごく嬉しい」とコメントし、「この曲なしでは、ストーリーが成り立たない」と同楽曲が物語の重要なキーポイントとなっていることも明かした。
陰ながらテイラーをサポート
この日、上品なレッドとブラウンを基調としたオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)のボタニカル柄のロングドレスで大人の女性の威厳と優雅さを発揮していたテイラー。
一部では、彼女が順調交際中の恋人のジョー・アルウィンとレッドカーペットデビューを果たすのではないかとの期待もあったが、ロマンスに関しては完全秘密主義を貫いているテイラーとジョーだけに、残念ながらジョーが表舞台に顔を出すことはなかった。
しかし、ジョーがテイラーの晴れ舞台に駆けつけないわけはなく、プレミアが行なわれた会場にはもちろん彼の姿が。
プレミアの終了後には、雨の中、丈の長いドレスのせいで足元がおぼつかないテイラーの手をギュッと握り、しっかりと支えながら、会場を後にするジョーの“内助の功”が見かけられた。
じつは、プレミア当日まで『キャッツ』の全編を観たことがなかったというテイラー。その理由について、「あえて事前に作品を観ずに、プレミアに行くのってとてもロマンチックなことだと思う」と語っていたが、劇場内では、きっとジョーと一緒にまるでデートのような感覚で『キャッツ』の全編を楽しんだはず。(フロントロウ編集部)