フェニックス家が全員集合の激レア映像
自身が主演した映画『ジョーカー』が、2020年アカデミー賞11部門に最多ノミネートされ、自身も主演男優賞の受賞に期待のかかるホアキン・フェニックス。
ホアキンといえば、子供たち全員がショービズ界で活躍していたフェニックス家の第3子。兄に今は亡き故リヴァー・フェニックスを持ち、その下に姉でシンガーのレイン・フェニックス、そしてホアキンの妹で元子役のリバティー・フェニックス、末っ子に俳優のサマー・フェニックスがおり、幼少期には5人でストリートパフォーマンスを行なっていた。
そんなフェニックス一家が、なんと全員で米番組『60 Minutes(原題)』に登場。メディア嫌いとして知られるホアキンがテレビインタビューに答えるだけでも珍しいうえ、家族そろってのインタビューは、かなりレア。
しかし家族と一緒にいることでリラックスした様子のホアキンは、あの因縁の団体についてコメントした。
カルト団体に所属していた過去を持つフェニックス家
ヒッピーとして世界中を移り住んでいたフェニックス家は、1970年代に、「神の子供たち(Children of God)」というカルト団体にヴェネズエラで入団していた過去がある。
生前のリヴァーは団体について、「奴らは汚い。人の生活を破壊してる」と米Esquireで怒りをあらわにしており、米Detailでは4歳のころに強制的に性行為を経験させられたと明かしている。リヴァーの衝撃的な過去については、ホアキンが2019年に米Vanity Fairで、自分たちの両親はそれを見過ごすほど怠慢ではないと言い、リヴァーの発言は冗談だったとしている。
しかし団体については、ホアキンも苦い思いを抱えているよう。
「彼らはもちろん、自分たちをカルトだとかは言わなかったさ。さもなければ、誰も入団しないだろ?」
For two years, Joaquin Phoenix and his family lived in Venezuela with a cult.
— 60 Minutes (@60Minutes) January 13, 2020
“They obviously don’t advertise themselves as a cult or else no one would join, right?”https://t.co/wTKaT4PGEV pic.twitter.com/KCXcaJ1nAk
現在も信仰者がいる「神の子供たち(現ファミリー・インターナショナル)」について、カルトだと言わなかったと皮肉を込めて、カルト団体だったと言い切ったホアキン。
ホアキンがこう言うと隣に座っていた母ハートも入団後に団体に幻滅したことを認め、1977年にお金も計画もないままアメリカへと帰国し、団体と縁を切ったという。
ショービズの世界で成功を収めたフェニックス家
元々の名字がボトムだったフェニックス家だけれど、アメリカに移り住んでから、灰から蘇る伝説の鳥であるフェニックスを名字にして生きていくことを決意。
その後フェニックス家は、ショービズ界で名を馳せることになる。リヴァーは映画『スタンド・バイ・ミー』や『マイ・プライベート・アイダホ』へ出演して人気を博した。1993年に23歳の若さで、ホアキンの目の前で倒れてこの世を去ってしまったけれど、伝説の俳優として今なお人々から愛されている。
そんなリヴァーは弟ホアキンが幼い頃から、ホアキンは自分より有名な俳優になるとたびたび言っていたという。兄の期待を背負ったホアキンは、映画『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『her/世界でひとつの彼女』で実力派俳優として地位を固め、『ジョーカー』によって各有名映画賞で軒並みノミネート・受賞している。(フロントロウ編集部)