プロフェッサーXがMCU入り?
ヒュー・ジャックマンが主演を務め大ヒットしたマーベル映画『X-MEN』シリーズは、2019年に配給会社の20世紀フォックスが、ウォルト・ディズニーの傘下になったことで、将来的に、ディズニーの傘下にあるマーベル・スタジオが制作するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界に登場する可能性が浮上している。
『X-MEN』が『アベンジャーズ』シリーズなどのMCU作品と同じ世界観を共有することになるかもしれない、ファンの間ではそんな期待が膨らむなか、『X-MEN』シリーズでプロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)役を演じたパトリック・スチュワートが、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長と議論を重ねたことを米Digital Spyに明かした。
「数ヵ月前にケヴィン・ファイギに会って、長い、長い話し合いをしました。この話し合いでチャールズ・エグゼビアを含む話題について、変更したり提案したりした」
そう答えたパトリックは、ファイギ社長と今後のマーベル作品や自身が演じたマーベルキャラについて話し合ったことを明かすとともに、パトリックがプロフェッサーX役としてMCUに登場することについて、自身の思いをこう口にした。
「もし『LOGAN/ローガン』を作っていなければ、おそらくもう一度車イスに座ってチャールズ・エグゼビアを演じただろう。でも『ローガン』がすべてを変えた」
2017年に公開された映画『LOGAN/ローガン』は、ヒューとパトリックが出演した最後の『X-MEN』映画。この作品で2人が演じたキャラクターが“終わり”を迎えたことから、パトリックは再び同じ役を演じる厳しさを明かした。
「こんな裏話がある。ヒューと僕が最初に『ローガン』を見たのは、映画がプレミア上映されたベルリン国際映画祭の時だった。エグゼビアが死んで間もなくして、僕はものすごく感情的になったんだ。映画館の真ん中にいたから、自分を落ち着かせなければいけなかったよ。そして、ヒューが涙を手で拭う姿が見えて、僕は『こいつまで泣いてる。さぁ、僕も自分を解放してやれ』って思ったんだ」
「ラスト7、8分でヒューが僕の手を取った。僕たちはたくさんの感情を抱いていた。僕たちはストーリーに感動し、お互いに感動し、映画に感動した。同時に僕たちは、自分たちのキャラクターに別れを告げたんだ」「この映画は、シリーズに登場した2人の男が死んだだけではなく、僕たちにとって別れでもあった」
劇中で自分のキャラクターが死を迎えたのと同時に、パトリックも「プロフェッサーXを演じる」ことから別れを告げた。そんなエンディングを迎えたからこそ、残念ながら今後、パトリックがプロフェッサーXを演じことはないと断言した。(フロントロウ編集部)