最優秀新人賞にノミネートされたのはこの8組
第62回グラミー賞授賞式では、8組のアーティストが最優秀新人賞にノミネートされている。最優秀新人賞は、主要4部門の中でも人生の中で1度きりしか受賞できない部門。そのため、なかには最優秀新人賞にかけるアーティストも。そんな名誉ある最優秀新人賞にノミネートされている8組のアーティストを紹介。
ブラック・ピューマズ(Black Pumas)
グラミー賞にノミネートされたことがあるギタリスト兼プロデューサーのエイドリアン・ケサーダと新人ボーカリストのエリック・バートンという異色の2人によるブラック・ピューマズ。ソウルミュージックとファンクを融合させたような音楽は、2019年6月にリリースされたデビューアルバム『ブラック・ピューマズ』にもしっかりと反映されており、Austin Music Awardsでは、ベスト・ニュー・バンド賞を受賞している。
ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)
言わずと知れた、今最も勢いがあると言われる18歳の若手シンガーであるビリー・アイリッシュ。兄のフィネアス・オコネルと一緒に二人三脚で音楽活動を行なっており、ありとあらゆる賞を総ナメ。2020年のグラミー賞では主要4部門すべてを含む、計6部門でノミネートされており、最優秀新人賞の最有力候補として見られている。
リル・ナズ・X(Lil Nas X)
新世代ラッパーとして注目を集めるリル・ナズ・Xは、カントリーとラップが融合した「オールド・タウン・ロード」で一気にスターダムへ。2019年6月のプライド月間の最終日には、同性愛者であることをカミングアウト。ショービズ界のなかでもLGBTQ+に厳しい世界だと言われてきたヒップホップ界のアーティストがカミングアウトしたということで、若者や社会全体に大きな影響を与えた。
リゾ(Lizzo)
2020年のグラミー賞で最多ノミネートされているリゾは、等身大の現代女性の気持ちを代弁した楽曲で人気を博すアーティスト。歌うことはもちろん、ラップやフルートも楽曲に組み込み、独自の音楽を奏でる。ブレイク前にはホームレス生活も経験している彼女。今はシンガーとしてだけではなく映画『ハスラーズ』にも出演し、女優としてもデビューしている。
マギー・ロジャース(Maggie Rogers)
2017年のフジロック・フェスティバルで初来日を果たし、2019年に待望のデビューアルバム『マギー・ロジャース』をリリース。自ら作詞作曲、プロデュース、演奏を手掛けるソングライターであるマギーのデビューのきっかけとなったのは、ファレル・ウィリアムス。ファレルのニューヨーク大学で行なわれたクラスを受けたマギーは、その時に楽曲「アラスカ」を聞かせるとファレルが彼女を大絶賛。その後、その様子がYouTubeで公開され大きな話題を呼んだ。
ロザリア(ROSALÍA)
15歳の時にオーディション番組に参加して以来、キャリアを積んでいるロザリア。スペインの国民なら誰もが知る「Me quedo contigo」をパフォーマンスした様子がYouTubeにアップされると、その再生回数は1晩にして再生回数が150万回以上に。マドンナをはじめ、ファレル・ウィリアムス、J. バルヴィンが絶賛するロザリアは、2018年のラテン・グラミー賞で同年の女性アーティストとして最多の5部門でノミネートされ、2020年のグラミー賞では、2部門でノミネートされている。
タンク・アンド・ザ・バンガス(Tank and the Bangas)
ニューオリンズ出身の5人組グループのタンク・アンド・ザ・バンガス。アメリカのラジオ番組『Tiny Desk Concert』が2014年から新人アーティストの発掘のために行なっているコンテストでは、2017年に約6,000人の参加者の中のトップに輝く。ソウル、ヒップホップ、ジャズ、R&Bの要素が全て詰め込まれた音楽で多くの人を魅了する。
ヨラ(Yola)
2016年からソロシンガーとして活動をスタートさせ、2019年にデビューアルバム『ウォーク・スルー・ファイアー(Walk Through Fire)』をリリースしたイギリス出身のミュージシャン、ヨラ。彼女がここまで来た道のりは、簡単なものではなく、過去にはホームレス生活を余儀なくされたことも。しかし、そこからキャリアを積み2020年のグラミー賞では、主要部門である新人賞を含む4部門でノミネートされている。
(フロンントロウ編集部)