Netflixで配信されている『セックス・エデュケーション』は、イギリスが舞台。しかしアメリカっぽいと言われる演出について、クリエイターが裏話を語った。(フロントロウ編集部)

『セックス・エデュケーション』の舞台はどこ?

 高校生たちが恋愛やセックス、そして人間関係に悩んだり、悩みを乗り越えたりする様を描き大人気となっているNetflixドラマ『セックス・エデュケーション』。

画像: 『セックス・エデュケーション』の舞台はどこ?

 イギリスのウェールズで撮影され、キャストたちもイギリス英語で話す作品だけれど、衣装ではそのカラフルさやスタジャンの着用、また、晴れの日に森林の中をサイクリングをするシーンや、アメリカンフットボールのシーンなどから、アメリカが舞台だと思うファンも多い。

 そんな作品の不思議な雰囲気について、脚本家のローリー・ナンと監督のベン・テイラーは「意図的であり、必要不可欠な要素だった」と、英Ladbibleに語る。

「ローリーの脚本は傷心と不安に溢れるものだけれど、僕はそれを、温かさと美しさで演出したかったんだ」

『セックス・エデュケーション』の世界観

 『セックス・エデュケーション』が支持される理由の1つには、性に対するタブーを打ち破り、誰もが経験したことのある心の苦しさや、それに対する先進的なアドバイスの存在がある。作品を振り返り、「学校での経験をポジティブに演出した」と自負するベンだけれど、アメリカの映像作品は、それをごく自然に成し遂げていると分析。

 そして脚本家のローリー自身も、そのインスピレーションに「自分が若い頃に大好きだった、たくさんのアメリカの映画やドラマ」があると認める。多くのファンの予想通り、1985年の映画『ブレックファスト・クラブ』はインスピレーションの素だそう。

 そんな2人のコンセプトと感性によって練られ、完成した『セックス・エデュケーション』。ローリーとベンは、今作に国籍はないと考えているよう。

「(この作品は)10代のユートピアみたいなものだと思っているんだ。コミック本の世界に、この10代の子たちが存在しているようなね」

 ポジティブで切ないドラマ『セックス・エデュケーション』は、Netflixでシーズン2まで配信中。(フロントロウ編集部)

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