アイロンやコテで“髪が傷む”理由
海外ヘアスタイリストのミルザ・バタノビッチによると、私たちの髪は、基本的にタンパク質で出来ており、そのため高温の熱を与えすぎるとタンパク質が変性しやすいと米メディアMakeup.comにコメント。
熱でタンパク質が変性すると、髪を守る役割を持つキューティクルが剥がれてしまい、水分や栄養が外に流れ、結果パサつきや乾燥など、いわゆる“髪が痛んでいる”状態になってしまうという。
アイロンの適切な温度とは?
ミルザによると、アイロンは高温になればなるほど髪へのダメージが大きいため、すぐ仕上がるからと、安易に高い温度設定でスタイリングし続けるのは良くないと説明。
アイロンの適切な温度についてミルザは、「髪が細い人は、高くても180度ぐらいの低温がオススメ」と話し、またカラーリングやハイライトをしている髪も「色落ちやダメージを防ぐためにも、なるべく低めの温度を維持して」とアドバイスした。
また、カールアイロン、フラットアイロン、コテなどアイロンの種類にかかわらず、同じルールが適用されるとも明かした。
温度がスタイリングに影響する?
高温のヘアアイロンは、髪への深刻なダメージだけでなく、スタイリングにも影響すると話すミルザ。「髪は、熱で温めすぎるとぐったりしてスタイルが長続きしないの」と話し、とくに数時間でスタイリングが崩れてしまう人は、アイロンの温度を下げる必要があるという。
熱ダメージを受けた髪のケア方法
熱でダメージを受けた髪は、とにかく労わることが大事。ミルザによると、肌と同じように髪もしっかり保湿する必要があるとアドバイス。
少しでも髪が乾燥したり、パサついていると感じたら、そのままにせず、洗い流さないトリートメントや定期的なヘアマスクで髪に水分と栄養をたっぷり与えるだけで、髪にツヤを与えることができると明かした。
意外とわかりづらいヘアアイロンの温度設定。普段から使っている人は、適切な温度で使えているかさっそくチェックしてみよう。(フロントロウ編集部)