英国アカデミー賞授賞式はサステナビリティがキーワード
英国アカデミー賞授賞式(BAFTA)では、ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションが事前にサステナブルファッションについてまとめた冊子を制作し、来場者たちに配布。その概要のなかには、サステナブルなブランドの紹介をはじめ、リセール品やレンタル品などの使用を進め、環境に配慮したファッションを推進。
そのかいもあってか、イギリス王室のキャサリン妃は2012年に公務でマレーシアを訪れた時のアレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のドレスを着回し。キャサリン妃は着回しが得意なことで有名で、じつに8年ぶりとなるアレキサンダー・マックイーンのドレスだったけれど、今回は髪型をアップにしてさらに大人っぽく仕上げ以前と変化をつけた。
映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』に出演するシアーシャ・ローナンはシンプルなグッチ(Gucci)のブラックドレスをチョイス。じつはこのドレスに使用されたのは、捨てられていたサテン生地。今回のテーマ通りサステナブルな素材が使われていた。
ほかにも片方だけガウンがついたオスカー・デ・ラ・レンタ(Oscar de la Renta)のドレスを着用した『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に出演するデイジー・リドリーは、ドレスの素材として持続可能な資源で作られているものを選んだ。
2020年のアワードシーズンは、サステナビリティがキーワード。
ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞で100%食物性のビーガンメニューが提供されたほか、映画『ジョーカー』の大ヒットで主演男優賞を総なめにしているホアキン・フェニックスは、今シーズンの賞レースではステラ・マッカートニー(Stella McCartney)の同じスーツのみを着用することを宣言。
環境に配慮しようという声が強く叫ばれるなか、豪華絢爛のイメージが強い映画界の授賞式でもエコに対する取り組みが急速に進んでいる。(フロントロウ編集部)